「やれやれ倒し損ねたか、もう戻らないと思ってたあのグリスが戻って来るのは予想外だったな。まあいい、また機会を見て攻撃を仕掛ければいいからな。」
「アストレア!」
「あぁん?」
「お前、俺があれ程人間に危害を加えるなと言ったのに、何故奇襲を仕掛けた!?」
「···」
「そもそも、あの軽トラに仕込んだブレイクデカールだって、元々はモビルスーツへの奇襲のために仕込んだものなのに、何故勝手に起動させた!?」
「うるせぇ!こっちは人間が気に食わないから自由にしただけなのに、何でこうお前に責められなきゃならねぇんだよ!?」
「お前なぁ、いつもそうやって感情任せに行動して問題を起こすからこっちも目が離せなくて苦労してるんだ!少しは俺達のことも考えろ!」
「黙れ!」
「ぐわぁぁぁ!!」
「アストレイ!」
「俺がアンタらに手を貸したのは、あくまで人間に復讐できる力を手に入れるため、アンタらの言うことに従うつもりなんて更々無いのさ、力を与えてくれてありがとよ。」
「ア、アストレア···信じていたのに···」
「俺みたいなヤツを信じる方がバカなのさ、てな訳で俺は今日限りでチームを抜ける。これから俺の好き勝手にさせてもらうぜ、止めたければ、力ずくで止めてみな、ギャハハハハハ!」
「ま、待て···」
「ウヴァル、あいつを止めてくれ···このままじゃ、卯月達がやばい···」
「わかった!」
「グリス、よく帰って来たな。」
「よう獅電、随分久しぶりだな!」
「グリスさん、初めまして、コアガンダムです!」
「おっ、お前が噂のコアガンダムか、そういえばお前が来たときにはもう俺が出ていった頃だな。最近凄い勢いづいてるらしいな。」
「そういえばエボルト、お前この前調べてもらうものがあるって言ってたが何を見つけたんだ。」
「ああ、実はこの前、お前が軽トラを撃破した時にその中の1台から見たことの無いメモリが出てきてな。」
「見たことの無いメモリ?」
「それがこれだ。」
「これは···確かに見たこと無いな···」
「後で調べてわかったが、これは"ブレイクデカール"と言って、本来はモビルスーツのデータを不正に操作してスペックを格段に上げるツールなんだが、今回のはそれに更に改良が加えられて、モビルスーツだけじゃなく、意思を持った機械に接続することで、力を増幅させるだけじゃなく、姿や性格を変化させたり、最悪暴走させてしまう厄介なツールだそうだ。」
「じゃあ、以前AGE-2にインストールされてたのも···」
「ああ、間違いなくこれのプログラムだ。アストレイは仲間にしたモビルスーツにこれを接続して、力を強化させてるのだろうな。」
「おい貴様ら!」
「!、この声は···」
「アストレア!」
「見つけた···しかも人間共も一緒とは、探す手間が省けたぜ。」
「ここで奴を食い止めるぞ!何としてもだ!」
「ギャハハハハハハ!止めれるもんなら止めてみなっ!俺はあの時とは一味も二味も違うぞ!」
〜Phase2に続く〜