宮崎県の口蹄疫(こうていえき)問題が、夏の甲子園を目指す球児たちにも影響を及ぼしている。感染拡大が続けば「無観客試合」や「開会式中止」もあり得る状況で、同県高野連(猪股整理事長)は、全国高校野球選手権宮崎大会(7月10日開幕)の運営について、難しい判断を迫られている。
5月18日発令の「非常事態宣言」を受け、県高野連はシード校を決める県大会の中止を決定。5月27日には終息宣言が出るまで、県内外での対外試合中止も決めた。さらに今月10日に宮崎市の養豚農家で感染疑いが確認され、市は予選会場の一つに予定の球場を当面閉鎖すると発表。県高野連には「夏の県予選は本当にやれるのか?」といった問い合わせも数件寄せられているという。
猪股理事長は「努力してきた子供たちや見守ってきた親のことを考えると、最大限の防疫対策をしながら何としても従来通り実施したい」と話している。
今春のセンバツに出場した宮崎工高(宮崎市)。夏の予選を控えたこの時期は、通常なら毎週末のように県外チームと練習試合をこなしていた。今は紅白試合しかできない。
岩切隆公(たかひろ)監督は「レギュラーを絞り込む時期だが、選手の調子が測れない」と困惑気味。「うちはまだいい方で、紅白試合もできないチームはかわいそう」と気遣う。
また、感染地の一つ、西都市の西都商高の佐々木典彦監督は「部員18人で紅白試合もぎりぎり。だが、被害農家の苦しみはもっと大きい。野球ができることに感謝して日々練習に励むしかない」と話している。【川上珠実】
【関連ニュース】
口蹄疫:飛び火で抗体検査実施へ…専門家委が了承
口蹄疫:拡大続く宮崎も梅雨入り 防疫作業遅れ懸念
口蹄疫:血液検査再び陰性 エース級種牛5頭
口蹄疫:菅首相が宮崎で農家視察 「国家的な危機と認識」
口蹄疫:コブクロ、今井美樹さんらと共同で宮崎応援歌
・ ガス田、早期交渉入り確認=日中首脳が電話会談(時事通信)
・ 皇居の「自然観察会」申し込み要領発表(産経新聞)
・ 交通事故死者、5000人切る=交通安全白書(時事通信)
・ 当麻寺西塔は飛鳥時代の創建? 橿考研が新説(産経新聞)
・ 好立地の薬局確保、取引独占=高知の医薬品卸会社に警告―公取委(時事通信)
5月18日発令の「非常事態宣言」を受け、県高野連はシード校を決める県大会の中止を決定。5月27日には終息宣言が出るまで、県内外での対外試合中止も決めた。さらに今月10日に宮崎市の養豚農家で感染疑いが確認され、市は予選会場の一つに予定の球場を当面閉鎖すると発表。県高野連には「夏の県予選は本当にやれるのか?」といった問い合わせも数件寄せられているという。
猪股理事長は「努力してきた子供たちや見守ってきた親のことを考えると、最大限の防疫対策をしながら何としても従来通り実施したい」と話している。
今春のセンバツに出場した宮崎工高(宮崎市)。夏の予選を控えたこの時期は、通常なら毎週末のように県外チームと練習試合をこなしていた。今は紅白試合しかできない。
岩切隆公(たかひろ)監督は「レギュラーを絞り込む時期だが、選手の調子が測れない」と困惑気味。「うちはまだいい方で、紅白試合もできないチームはかわいそう」と気遣う。
また、感染地の一つ、西都市の西都商高の佐々木典彦監督は「部員18人で紅白試合もぎりぎり。だが、被害農家の苦しみはもっと大きい。野球ができることに感謝して日々練習に励むしかない」と話している。【川上珠実】
【関連ニュース】
口蹄疫:飛び火で抗体検査実施へ…専門家委が了承
口蹄疫:拡大続く宮崎も梅雨入り 防疫作業遅れ懸念
口蹄疫:血液検査再び陰性 エース級種牛5頭
口蹄疫:菅首相が宮崎で農家視察 「国家的な危機と認識」
口蹄疫:コブクロ、今井美樹さんらと共同で宮崎応援歌
・ ガス田、早期交渉入り確認=日中首脳が電話会談(時事通信)
・ 皇居の「自然観察会」申し込み要領発表(産経新聞)
・ 交通事故死者、5000人切る=交通安全白書(時事通信)
・ 当麻寺西塔は飛鳥時代の創建? 橿考研が新説(産経新聞)
・ 好立地の薬局確保、取引独占=高知の医薬品卸会社に警告―公取委(時事通信)