フランス語で、「愛(amour)」の意味。
フランスでは少なくとも、中国とロシアとの国境をなすアムール川、ではないよう。
フランスと言えば、やはり、「愛」ですね。
フランスに来て、早くも10ヶ月が経過しました。
基本的にシャイな僕も、
10ヶ月もフランスにいれば、
一丁前に、
愛とかいうものを、
語れる様に、表現出来る様になるんだろうなと思ってました。
でも、現実はそうはいかず、
言葉の難しさももちろんあるけども、やはりメンタリティが根本的に違ったようです。
というかやはりチープに思えてしまう。
必要な時に、必要なことを、必要な分だけ。
でもフランスはやはり、「愛」に溢れてます。
平日、学校の授業の合間に近くの公園をたまに散歩するのですが、
平日の午前中から、噴水の前で、いい歳した成人カップルが濃厚なキスをしているのをよく見かけます。
仕事をしろと。
週末、暇さえあれば旅をするのですが、
帰路、アンジェ行きの電車に乗る際、ホームで別れ際を惜しんで抱き合っているカップルをいつも無数に見かけます。
発車時刻ぎりぎりまで。
いや、場合によっちゃ発車時刻を過ぎても。
恐らく数百キロの距離ですよ。たかが電車で数時間。
またすぐ会えるだろと。
月に数回、野球の試合があるんですが、
各選手の家族や知り合いがよく応援に来てくれます。
ある日、滝川クリステルみたいに奇麗な女の子が試合を観にきてました。
誰の知り合いだろうと、試合中ずっと気にかけてたんですが、
サマエルという若干高校生のチームメイトがいて、
どうやら彼のことを応援してて、姉妹もしくは彼女っぽい。
サマエルに、「彼女か?」と聞くと、
何の照れも見せず、
「そうだ、めっちゃ奇麗だろ。俺は最高の女を見つけた。」
と、
御歳、若干17歳。
しかもその会話の後、試合中に、ベンチで抱き合って濃厚なチュウ。
サマエル、白球をがむしゃらに追いかけろよと。俺が高校生の時はただの坊主だったぞと。
先月はラロッシェルという港街に滞在していたのですが、
たまに息抜きにビーチに行ってました。
多くのフランス人がビーチで日光浴をしてるわけですが、
中には公然とじゃれ合い、水着で絡み合うカップルがいたりするわけで、
あんたらAVかと。
すなわち、フランスはやはり「愛」に溢れてました。
「愛」を表現することにとても寛容な国でした。
恋愛ではないですが、家族愛もすごーく大切にする文化です。
それは日本みたいに暗黙知的な愛じゃなくて、
とにかく形に表す事が大事。
こんなデジタルな時代でも、何かある毎にわざわざ手紙を出し合い、また誕生日や記念日には必ずプレゼントを贈り合う。
先日、マダムが誕生日を迎えました。
日頃の感謝の気持ちを込めて、お祝いしたいなと。
郷に入りては郷に従え、ちょっと性に合わなくても、ここはやはりフランス流に多少大げさくらいに表現しようと。
少しサプライズに気味に、夕食時にマダムの好きなシャンパンを用意し、ケーキを用意する。そしてプレゼントにスカーフを贈る。
マダムも満更でもなかったようで、なかなか喜んでくれました。
ふと近くに、バラの花が沢山入った花瓶が目に入って、「これなに?」と聞くと、
離れて暮らす娘さん達夫婦、そして孫さん達から歳の数のバラが贈られてきたらしい。
延べ、85本。
上には上がいました。
ちょっとはフランス的な愛に近づけたかなという思いと、同時にフランス的な愛の深さを感じた10ヶ月とちょっと。
そんな感じです。

