メルロ
alc12%
輝きのある明るいルビーレッド。粘性は低い。
スグリやラズベリーなどのフレッシュな赤果実系の香りが心地よいが、若干ヴェジタルな香りもある。丁子やシナモンなどのスパイスが調和する。動物的香り、ヴァニラも感じる。
アタックは穏やかで爽やかな酸味と共に赤系果実の味わいがフワッと広がる。タンニンは滑らか。色調からも軽いイメージだが中盤からは苦味がドッシリした感じを与え余韻を作る。
これは、フランス人に日本ワインの魅力を伝えるために選んだ。もちろん、すぐに店で買えるということなので選択の余地もないのだが・・。
日本ワインは色調が薄くなりがちだが、それは果皮が色づく前に実が熟してしまうからだということだ。果皮の色が薄ければワインの色調も薄くなりタンニンも軽くなる。
日本人は、まだまだ、ワインは赤でドッシリしたボルドースタイルがワインだという固定観念があるようで、田舎に行けばいくほど、その傾向が強いのではないかと思う。(あくまで個人的見解です)
世界的には食事もヘルシーでライトな傾向にあり、ワインを共に楽しむとすると、ワインもライトになる。先のブログで書いたようにワインでもアルコール度数が高いということでビールを好むとかいう人もいるくらいだ。
このワインは、というより多くの日本ワインは赤でもアルコールは12度、12.5度程度で13度すらあまり見ない。タンニンもあまり収斂することもなくエレガントだ。今まで勉強した範囲ではウィークというと否定的なので表現としてエレガントとするといったイメージだったが、今は、これって、ほんとエレガントでいいよね!と思える。
それは、きっと、外国の方にもマッチするのではないかということだ。
これを書いているとなりにフランス人はいるが、お酒がダメなフランス人なのです。