高いところや遊具が苦手なある子。足がすくみなかなか登ってみたいという気持ちにならず、いつも下からニコニコ友達を見上げていました。
四月から数ヶ月。異年齢交流活動すきっぷで大きい子たちが様々なチャレンジを続けている姿や、難しそうだけどやってみたい、と友達がチャレンジしている姿を見ながら、少しずつニコニコ顔から何かを秘めた表情が見られるようになりました。
みんなから少し離れ、遊具を眺めていたと思ったら…
自分から登りはじめました。
よいしょよいしょ…
一歩登っては止まり、また登り。
途中全く動かなくなったため声をかけると
「1人でやるの」とキッパリ言いました。
そうか、1人でチャレンジしたいんだね
静かに見守ることに。
すると他の子たちが先で「がんばれー」「まってるよーー」と応援しています。
「1人でできた!」とてっぺんでみんなを見渡し手をふり全身で喜びをあらわしています。
みんなも拍手拍手‼️
「すごーい」「いつもやらなかったのにね」「がんばったね」「一緒にまた登ろうか」みんなが声をかけます。
ずーっと1人で登ろうと思ったの、とその子。
よかったね、チャレンジしたんだね。
登ったら見える景色違うね。
嬉しいね。
色々な言葉も吹き飛ぶ笑顔。
みんなも1人の子のチャレンジを見守り、自分のことのように喜び合いました。
いつも一緒にいるから見える友達の頑張りや、チャレンジしたい気持ち。そしてできた喜び。
仲間っていいなあ。
自分でやってみたいことを自分で納得しながらできた達成感はきっとその子の心に小さな自信をもたらしたことでしょう!