【自己対話】
認知症の祖母
92歳
身体は丈夫
デイサービスは行かなくなり
1日中引きこもり
平日は1日30分訪問介護あり
独り言、嘘、お漏らし有り
毎日マントラのように
【私は全部一人で何でもできる】
と自分を励ましている祖母
誰も褒めてくれないし
誰も必要としてくれないから
自分で自分を励ましている。
ご飯すら用意はできないのに
私がご飯を作っているんだ
【どうだ美味しいだろう】
と今の事実ではなく理想を言う。
【私が夕飯を作っている】
【私が全てやってやってる】
現実と異なる自分の理想を話せば
嘘をついていることになる
嘘をつくたび
誰も話を聞かなくなった
【私がやってあげてるんだから】
そんな態度で示されるその姿を見て
【あっ、私もこうゆう態度を祖母に
とりたかった】
と知ることができた。
この世の仕組みは簡単かつ忠実で
人は鏡とはまさにこのこと。
【あなたを面倒見てやってるんだから】
私の腹の底では祖母をそう見ていたんだ
人といると自分に寄り添う作業は
毎度必要になる。
近所の人に
何もしない孫と言われようが
親戚に認知症を理解されなかろうが
私はよくやっているよ、と
自分に寄り添うこの目線だけ
持っていれば
祖母を嫌う事がなくなるのではないだろうか。
ヘルパーさんからは
あなたはよくケアしているわ
といつも言ってもらえるが
いいえ、私は
ただただ自分と向き合っているだけ
なのだ。
祖母を通じて
祖母と対話しているようで
実は自己対話しているだけだった。
【自己対話】
iwaya
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