6日目・AM(夜明け前)・晴れ 貴方が寝てる間に・・・ | iwatomo816のブログ

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物語「ランデブー」を気ままに紡いでいきたいと思います☆★☆
絵本に出来たらいいな(^-^*)///❤︎

 

 

 

謎の物音「ガサガサ・・・」

 

 

林檎の木「ZZZ・・・ZZ・・・ん?・・・あれ?・・・スピカさん?」

 

 

 スピカ「あっ、ごめん、起こしちゃった?」

 

 

林檎の木「ふぁれ?(ムニャムニャ)あ、あの、ご主人なら、まだ寝てると思いますけど、起こし

     ましょうか?」

 

 

 スピカ「ううん、いいの。1人でボーっとしたかったから」

 

 

林檎の木「・・・ボクでよかったら、話し相手になりましょうか?」

 

 

 スピカ「ほんとに?・・・ありがとう・・・」

 

 

林檎の木「いえいえ、スピカさんには色々とお世話になりっぱなしですから。・・・特にこの1

     週間の、うちのご主人の変わりようといったら・・・どうですか?あの間の抜けたし

     まりのないデレーっとした顔」

 

 

 スピカ「ふふ、ちょっと言い過ぎじゃない?・・・別にカッコいいと思うけどな。それに私ア

     ルの以前の表情なんて知らないし・・・」

 

 

林檎の木「そりゃあもう、すごかったんですから。毎日毎日、朝から晩まで寝ずっぱりで、たま

     に起きたかと思うと、食事するかプレイボーイ読むかで、もしかしたらご主人は、こ

     のまま、ゴマフアザラシにでもなってしまうのではないかと、ボクは心配で心配で夜

     も眠れなかったんですから」

 

 

 スピカ「そうなの?・・・・・でも私もこの1週間はすごく楽しかったなぁ・・・。なんか、

     寂しくなっちゃうね」

 

 

林檎の木「えっ?なっ、何でですか?寂しくなっちゃうって・・・も、もしかしてスピカさん、

     どこか遠くへ行ってしまうとか・・・?」

 

 

 スピカ「ううん、そんなんじゃないんだけど・・・でも、そんなもんかなぁ・・・」

 

 

林檎の木「一体何なんですか?ボク、心配っスよ。せっかくご主人が、あんなに前向きになれた

     のに・・・あんな幸せそうな表情したご主人なんて、ボク生まれて初めて見たんです

     から・・・。もし今、スピカさんがいなくなっちゃったら、ご主人はどうなってしま

     うのか・・・」

 

 

 スピカ「そんな大袈裟な〜。・・・大丈夫だよ、そんなに落ち込まないで、ね?せっかくだか

     ら、もっと楽しい話しよ?」

 

 

林檎の木「・・・そ、そうっスね・・・じゃあ、今までにご主人がしてきた数々の失敗談でも、

     お話ししましょうか?」

 

 

 スピカ「うん、知りたいっ。聞かせて聞かせてっ」

 

 

林檎の木「・・・まずはですねぇ・・・(ゴニョゴニョ)」

 

 

     *      *     *

 

 

アルクトゥルス「ZZZ・・・ス、スピカ〜❤️・・・ZZZ」