【岩手大学映画研究部ブログ】Rock Film Garden

【岩手大学映画研究部ブログ】Rock Film Garden

映画好きが集う、岩手大学映画研究部の活動日誌。

Amebaでブログを始めよう!

あまりにも投稿が少なすぎるので、新入部員もほとんど決まった6月。

自己紹介でも始めてみようと思います。

トップバッターは部長から。

部長のなっしーです!3年生です!

既に体力の衰えを感じています...

ゆるゆるとした雰囲気が好きで入部したのですが、

部長は意外と仕事が多くゆるゆるできないのが

最近の悩みです。

 

特に好きな映画は戦争系。

でも基本なんでも見ます。

今年の目標は古典を抑えること!

趣味は写真撮影です!

こんにちは。あと少しで卒業となります4年の小林です。

すっかり更新の少なくなってきた今だからこそ!ずっとやりたいと思った記事を書こうと思い、筆を執っております(実際は思いの丈をキーボードに叩きつけておりますが)。

 

ずっと書きたかった記事……それは「少年映画ランキング」。

 

しかし、私が少年映画に目覚めたのは忘れもしない2015年の12月25日……(すごく具体的)。

まだ日が浅く、ランキングをつけられるほど少年映画を観れていないのが現状です。

そこで、ランキングとはいかないまでも、私が今まで観た中で最高の少年映画を紹介しよう!

と、意気込んでおりました。

 

私事で恐縮ですが昨日、ようやく卒論の執筆がひと段落つき、

誠に勝手ながらこちらの記事をもって私の「岩大映研の卒業論文」にかえさせていただきたいと思います。

 

まずは「何をもって“少年映画”とするか?」なのですが、

これは現在では明確なガイドラインは存在していません。

人によってさまざまあるとは思いますが、私は「少年がメインで出て来る映画」と定義付けたいと思います。

そうすると「メインキャラクターの定義」とかの議論になってきますが、まあ要するに「主人公かそれに準ずるキャラクター」ということです。

あと「少年って具体的に何歳までのことを言うんじゃ?」という話にもなってきますが……

少年は少年です。

「何歳から何歳」と具体的に定義づけるのは無粋というもの。

少年とは、あなたの中で常に自由であるべきなのです。

というのは半分冗談で、少年という言葉を辿ると女の子も少年に含まれることになりそうなのであえて日本語的な解は求めず、「15、6くらいまでは少年なんじゃないかな~」とかいうふわっとした私の思う基準を挙げておきます。

 

さて、定義の確認も済ませた(?)ので、早速私のオススメ映画の紹介に移りたいと思います。

 

①「ジュラシック・ワールド」2015年 タイ・シンプキンス

 

少年×兄弟×パニック is 最高

これを一番最初に持ってきたのは言うまでもなく、「一番面白い」からです。

名作と名高いスティーブン・スピルバーグ「ジュラシック・パーク」シリーズの最新作(2017年現在)。

少年、グレイを演じるのはタイ・シンプキンス君、そしてそのお兄ちゃんザックはニック・ロビンソン君です(お兄ちゃんも少年でいける気がする)。

この作品の見どころはやはり“恐竜”とそれによる“パニック”なのですが、少年映画としても最高の出来になっております。

 

主役のオーウェン(クリス・プラット)、そして彼と行動を共にすることになるテーマパークの運用管理者、クレア(ブライス・ダラス・ハワード)の二人の関係を追うだけでも面白いのですが、少年映画的に観ると、やはり“兄弟愛”かな!と思います。

実は私は別の映画を観た時の予告に心を奪われ観劇したのですが、このシリーズは観るのは初めてでした。ただし、前作の繋がり的なものはほとんどなく、登場人物に至っては全員が新キャストです(恐竜は除外)。過去に起こったことの説明もセリフなどから十分読み取ることができます。

 

蛇足ですがその後にシリーズ全部観たのですが、1と3ともに見事に少年映画で、過去作を遡るのも非常に楽しい時間でした。ワールドが一番面白いけどね。

 

話を戻すと、グレイとザックは仲がいいんだか悪いんだかな兄弟。グレイは恐竜に心を奪われているし、ザックはお年頃なので可愛い女の子とのあれやこれやに心を奪われていて馬が合いません。でもグレイはザックを慕っているし、ザックも特に疎ましくは思っていない様子。どころか、ところどころ「兄貴として……」みたいな部分が見え隠れしています。

 

恐竜の脅威に晒された時の二人の結束は、兄弟ならでは!

そしてやっぱり、冒頭の一言に帰結します。最高。

 

これも蛇足ですけどタイ・シンプキンス君は「アイアンマン3」にも出ているんですよね。五回も劇場に観に行ったくせに気づきませんでした。ぜ、全然違うキャラだったから……。

あと彼は「インシディアス」というホラー映画にも出演しております。美少年とホラーの相性は最高なので、むちゃくちゃ面白いというわけではなかったのですが(失礼)一見の価値はあると思います。今後の彼の活躍に期待ですね。

 

 

②「ザ・ホール」2009年 ネイサン・ギャンブル

 

少年×兄弟×ホラー is 最高

少年とホラーの相性を語るなら!と二つ目に持ってきたのは「ザ・ホール」です。

「えっ、ホラーはちょっと……」とかいう人にも安心してお勧めできる、言うなれば「ジュブナイルホラー」。ガチホラー好きにはちょっと物足りない、でも家族でも安心して観ることのできるタイプのホラー映画です。

 

上記の一作とは打って変わって知名度のそれほど高くない映画ではありますが、メイン三人の一番の年下少年、ルーカス役のネイサン・ギャンブル君の可愛さが抜群!!

 

実は私は彼の出演する映画で少年映画に目覚めたのでかなり贔屓目があるのですが、それにしても可愛らしい少年。グレイよりも大分やんちゃです。そしてお兄ちゃんのデーン(クリス・マッソグリア)とも何だか微妙な関係。こっちも思春期っぽいです。

 

母親とともに引っ越してきた兄弟が地下室で見つけた不思議な「穴」、お隣さんの美女ジュリー(ヘイリー・ベネット)と三人でその穴を解明しようとするものの、三人に次々と不可解な出来事が……。

 

観終わった後にこれほどほっこりするホラーもなかなかないよなという感じです。教訓もある。そして兄弟愛もばっちりあります!やったね!

美少年の怖がったり、泣いたりする顔ってどうしてこうも心を揺すぶられるのか……。でも調子乗ってる生意気な時も可愛いし、最終的には笑っていてほしいのです。フィクションにおいてはハッピーエンド大好きです(実際はハッピーエンドで終わらない映画も数多いのでそのたびに落ち込んでいます)。

 

 

③「ヒューゴの不思議な発明」2011年 エイサ・バターフィールド

 

少年×機械仕掛け is 最高

マーティン・スコセッシ監督の少し異色(らしい)な作品。

各所で絶賛されているようですが、この映画の素晴らしいところはキャスト・映像・シナリオすべてうまくマッチして美しさを醸し出しているところではないでしょうか。

 

主人公で孤児のエイサ・バターフィールド君が暮らしているのはパリのモンパルナス駅の時計台の裏(無許可)。生きるためにいろいろと悪いこともして知恵を巡らせながら、亡き父の遺した機械人形とその修理を生きがいにして生きています。まあとにかくこの、機械構造と言いますか、“機械仕掛け感”が最高です。

内容に関しては既にたくさんの評があるとは思うので簡潔に言うと、これも心がほっこりするタイプの映画です。映画の愛と家族の愛と、愛に溢れた優しい映画です。

エイサ君はじめ登場人物みんな英語で話すのでしばらく舞台はイギリスかと思ってました。エイサ君もイギリス人だしね。でもまあそこはご愛敬。

 

私が注目して見て頂きたいのは、エイサ君の青い!!瞳!!

私が「碧眼大好き」ということを差し引いても、ものすごく印象的で美しいです。

冬の映画ということもあり、全体的に画面が青いような気がするからでしょうか、びいどろを思わせる透き通った涼やかな青がすごくマッチしているのです。

ぜひ注目して観てほしいポイントです。

 

何気にクロエ・グレース・モレッツとか出ててびっくりしました(あんまり前情報入れず観たので)。可愛い子と可愛い子が一緒にいたら癒されるに決まっています。ベレー帽すごく似合うし可愛い……。

 

余談ですがエイサ君がこれを撮る以前に出演していた映画「縞模様のパジャマの少年」もおすすめです。タイトルに少年って入ってるしね。この少年はエイサ君のことではないけれど。

いろいろ打ちのめされるのであらすじを観て鑑賞するかどうか決めてください。

私はこの映画を二度は観れないなと思いました。でも観てよかった(泣きながら)。

 

 

さて、本当はもっともっといろいろ語りたいのですが少々書き疲れました。

一番書きたかった三作は書けたかなと思います。

以下は、他にもいろいろ観た中で面白かった作品の簡単な紹介です。

 

私がハピエン厨ということもあって上記の作品はこういうラインナップになりましたが、だからといって以下に挙げるものが「準オススメ」ということではありません。

大体泣いてます(マジで)。

 

考えさせられる作品なども取り上げておりますので、興味がありましたらぜひこちらも参考にしてください。新しめの作品が中心です。

 

「独裁者と小さな孫」2014

泣いた。架空の国の独裁者の逃亡劇と、意味がわからないまま今やただの“おじいちゃん”と一緒に逃げる小さな孫……。何が正しいかなんて誰にも判断できない。

 

「ぼくらの家路」2014

ドイツ版「誰も知らない」。幼い兄弟が本当に健気で泣ける。ラストを観て、この映画の現代が「JACK」(お兄ちゃんの名前)であることに何か深く納得した。

 

「ルーム」2015

一時期テレビでめっちゃ宣伝してましたね。「ルーム」を出た後が本番だった……。少年は可愛い。

 

「マイ・リトル・ヒーロー」2012

韓国映画。売れないミュージカル劇団の音楽監督とフィリピン人の血が入ったヨングァンと超大作ミュージカル「朝鮮の王」のオーディションを受ける話。主人公が割とクズだけど人に歴史ありとはよく言ったものでクズはクズなりにいろいろと頑張ってたのね……。

 

「北京ヴァイオリン」2002

2015年のいつかの映画鑑賞会で観たので詳しくは記事参照。

本当にキャラが立っていて、親子愛が素晴らしい。泣く。

 

「イルカと少年」2011

ネイサン・ギャンブル君主演。義足(?)のイルカの実話をもとにした映画。この手の映画はたくさんありそうだけれど、イルカも少年も周囲の人々も素晴らしくて観ている間はずっと優しい気持ちになれる。

 

「オリバー・ツイスト」2005

美少年がひたすら可哀想な目に遭うのが好きな方はぜひこの一本を。

 

「ぼくは怖くない」2003

イタリアの片田舎で少年が監禁されている?金髪の美しい少年を見つけて交流する話。

ラストがむちゃくちゃグッとくる。

 

「シェフ 三ツ星フードトラック始めました」2015

ジョン・ファブロー、スカーレット・ヨハンソン、ロバート・ダウニー・ジュニアというアメコミファン垂涎のキャストなので観たのに、少年も可愛かった。幸せになれるけど空腹時には絶対に観ないように。

 

番外編

「ミスト」2007

2015年12月26日の記事で紹介しておりますので、そちらもご参照ください。

モンスターホラーです。ネイサン・ギャンブル君が8歳の頃の作品。

なぜ番外編かというと、おそろしく人に勧めづらいから。

私が少年映画に目覚めたきっかけの映画ですが、観るのはホラー耐性があって「衝撃のラスト」「二度と観たくない映画」などと言われていることを知ってからどうぞ!

 

 

さて、いかがでしたでしょうか。

少しは興味を持っていただけましたか? というかこの文章まで辿り着いている人はいるんでしょうか?

 

私は好みの少年映画を探し求め、夜な夜な検索をかけ、ツタヤで借りまくっていました。

美少年系の記事って、決まって「ベニスに死す」が出てくるんですよね。

観ましたがわかる。まさに人を狂わせる“美少年”……。美少年映画と言えばこれ!というほどの名作です。

しかし、一切ネイサン・ギャンブル君の名前を見かけることがなかったので、というか上記に紹介したもののほとんどが一切触れられていなかったので、「それなら私が紹介するまで」と思って今回の記事作成に至りました。

 

最新作までカバーするのは大変だとは思うんですけど、もっとジャンルの幅を広げるとか(ホラーなんて紹介されてるの見たことない)、必ずしも主人公じゃなくてもいいとか、「少年映画」は自由でいいと思うのです。

そして私に新たな少年映画を紹介してください(切実)。

教えて下さる方はこちらへ→TwitterID: @sayari555

 

これで心置きなく卒業できます。

ありがとうございました。

 

 

 

 

最後に、

 

 

私が脚本を手掛けたゾンビ映画「NONE OF THE DEAD」をよろしくお願いします。

先日はアンケートにご協力ありがとうございました!

結果として128名の方にご協力いただくことができました。

本当にありがとうございました。

 

結果を公表いたします!

おまけにプレゼンに使ったファイルも公開させていただきますので、

ぜひっ!ご覧ください!

 

http://www.net-folder.com/share/?t=j2nyhx24d5xrc6najn4m