多元化する「能力」と日本社会 (本田由紀)

<序章>
現代社会で求められる「能力」

<第1章>
ハイパーメリトクラシーの大合唱

<第2章>
「がんばる子ども」のつくり方

<第3章>
高校生の「対人能力」

<第4章>
生きるためのスキル

<第5章>
女性たちの選択

<第6章>
ハイパーメリトクラシーに抗うために

 ハイパーメリトクラシーの中身に関して今では広く認知されている印象を受けるが、当時(2005年)はどうだったのだろうか。もし広く認知されていなかったのであれば、この切り口は新しかったのだろう。その上、論証に関しては、データでの裏付けが豊富。これでもかというぐらい、データが用いられていた。そのため、新しさも厳密さも兼ね備えた本と言えるのだと思う。