DVD映画感想。
「闇の子供たち」 9
タイに勤務する日本の新聞記者、江口洋介は
タイで予定されている日本人の子供の心臓移植手術が
闇の臓器ルートで行われる事を調査するが
その臓器が人身売買の生きた子供から調達されるという
衝撃の事実を知る。
NGOの宮崎あおいはタイの子供の面倒を見る福祉施設に
働きに来るが、施設に来なくなった少女の行方を捜すうちに
やがて児童買春の実態を知る。
彼らは協力して子供の人身売買から
裏社会の闇を暴こうとするが、、、
という超シリアスドラマ。
白人や日本人、裕福な国の観光客から
買われ、おもちゃのように扱われる小さな子供たち
エイズになったらビニールのゴミ袋に入れて捨てられ
何とか売られた実家に帰りついた少女の末路など
凍りつくような壮絶で容赦のない場面がいくつもあり
江口洋介、宮崎あおい、妻夫木聡など
華のある出演者たちに釣られて適当な気持ちで見ると
おそらくえらいもん見せられますw
とは言え、その役者さんたちが非常に素晴らしい演技で
まず主人公の江口洋介さんですが
爽やかにカレー食ってる江口さんとはまるで別人のリアルおっさん演技
リアルおっさん演技の最高峰、山崎努さんのような
絶妙に地味でナチュラルなリアクションや気迫の感情表現で
この重く厳しいテーマの映画の主人公に相応しい存在感です。
宮崎あおいさんも心臓移植をうける子の家で
命は平等なんです、手術をやめてください、とか
突然理想の正義をわめきだす
絶妙のウザキャラ演技がうまいんですよねぇw
じゃあうちの子に死ねっていうのか、と
宮崎とやり合うその移植を受ける家族も
少ない出番ながら佐藤浩市さんが配置されてて隙がありません
あと日本パートで江口の同僚を演じる豊原功補さんですが
こちらも出番は少ないんですけど
この豊原さんが非常に良いです、素晴らしいw
とにかく主要キャラだけじゃなく、脇役まで
気迫みなぎるシリアス演技で見応え充分ですよ。
実際の児童買春宿からNGO職員が子供を救おうとする
海外のドキュメンタリーを見たことがあるんですが
窓もない狭い建物や大人数押し込まれてる酷い環境など
そういうのと比べてもかなりリアルに再現されてると思いました。
まあ当然スッキリ終われる話ではないんですが
ちょっとそれまでの流れからすると
やや劇的な映画らしいラストで終わります。
何ともいえない余韻が、、、と思ったんですが
スタッフロール入る前からなぜかテロップつきで
主題歌が流れ始めるので
ちょっとそこは引き戻されるのが早すぎるというか
引き込まれる内容だっただけに
せめて暗転してから歌ってほしいと思いましたw