劇場映画感想。
「告発のとき」 10
「クラッシュ」という1作目とは思えない完成度の映画で
監督デビューしたポールハギス監督の2作目ですね。
元軍警察の愛国軍人で今は引退生活のトミーリージョーンズに
軍から息子さんが無断離隊したとの連絡があり
軍人家系のトミーは何かあったに違いないと独自に捜索を開始します。
基地の地元の警察には女だからという理由で
同僚のおっさんたちにペットが殺されたとかそんな事件ばかり
担当させらている女刑事シャーリーズセロンがいて
そこへトミーが息子の捜索を頼みに来るんですが
シャーリーズにそれは軍警察の仕事だからとあしらわれます。
しかしやがてある惨殺死体が発見され、それがトミーの息子とわかり
トミーとシャーリーズの執念の捜査が始まる、という流れですかね。
殺害現場は軍の土地との微妙な境界線にあり
管轄の問題や身内の不祥事を見せたがらない軍警察との関係
そういうのを気迫で追いかけ、職場の意地悪にも屈しない
シャーリーズをやがておっさんたちも笑わなくなったり
捜査しようにも権力はないし、昔の仲間もみんな引退して
何のコネもない、トミーの哀愁漂う聞き込み
でもベテランの嗅覚でシャーリーズの先を行ったりして
事件そのものはじわじわ真相に近づきつつ
メインはキャラのドラマをじっくり見せる静かな展開ですね。
しかし緩急のつけ方がうまいんですねぇ
浮上した容疑者らしき男を追いかけるシーンでは
突然盛り上がるし、トミーがナイフを出した男に
メキシコ人はすぐナイフか?とぶち切れながら殴りかかる
バイオレンス描写は素晴らしい緊張感ですw
そして、はぁ?という真相、現実を急展開で呆気なく見せるクライマックス。
まあ期待通りというか、これでクラッシュだけの1発屋じゃなかった
この先も期待できる監督の誕生ということで映画ファンとして嬉しい限りですねw
こないだの「ノーカントリー」とややテーマが被ってると思うんですが
まったく違う役柄でどっちの作品でも見事な当たり役の
神演技を見せたトミーさんも最高でした。
缶コーヒーのCMでアホなことやってくれてる人とは思えませんw