尾畠春夫、この人は素晴らしい
2歳の幼児が、ほんの一瞬目を離した時にいなくなった。

それまで一緒に居た祖父はその時、どんな気持ちだったのだろう。いろんなことが一瞬、裏をよぎったことだろう。

この出来事が、マスコミで話題となり、そのようなことが、起きているとはうすうす知ってはいた。

まだ見つからないのか、こりやまずいなと思っていた。

突然、見つかったという。ボランティアの人が見つけたという。

テレビで見たその発見者は老人だった。

後期高齢者に属するこの人は元気だった。

声に力があった。

歯切れのいい説明。

まずいことがあると隠れて出てこないどこかの理事長とは違っていた。

淡々と話していた。

「この子はいい家庭に育っていると思った。」

その言葉にこの人の歩いてきた人生、触れ合った人たちを感じた。

良かった。いい人がこの幼い命を救った。

また、「もう再び、よしくんと会うことはないだろう。」ともその老人は言った。

そして、「人が喜びようなことをする子に育ってくれれば。。。
よしくんに望むことはそれだけ」と言った。

神はいるのだろう。

このような事はそうでないと起きないものだ。

久々に清々しい気持ちになれたこの事件。