地理情報システムの利用を考えている皆さま、おはようございます。

デジタル化推進アカデミーの岩田敏彰です。

 

山口→東京→神奈川工科大学という移動中に、学習用キューブサットモデルを使ってデータを取りました。

 

山口→東京のバス移動は、15時間にも及びます。このため、乗客の休憩も必要になり、このバスでは、1回目の休憩が広島県の奥屋PA、2回目が静岡県の足柄SAでした。それぞれ15分程度の休憩で、この間、GPSの計測は定点での計測になります。

まず、奥屋PAですが、休憩中の測位の変動は±2.5m程度の変動がありました。高さ方向では、標高で252.8~278.2mの範囲で変動が見られます。平面の変動(5m程度)に比べて高さ方向の変動(35m程度)が大きいことがわかります。

一方、気圧の変動は979.43~979.56hPa(0.13hPa)であり、これを標高の変動に換算すると1.1m程度になります。気圧が安定していると、圧倒的に高さの変化の測定には安価なセンサでも気圧が有利であることがわかります。

同様に、足柄SAでも測定してみました。

位置の変動は奥屋PAと変わらず、±2.5m程度、標高の変動は427.7~456.7mで29m程度になりました。少し奥屋PAよりも改善していますが、可視衛星数が奥屋では8~9、足柄では10~11でこれが影響しているのかもしれません。

また、気圧の変化は、960.14~960.28hPa(0.14hPa)でほとんど奥屋と変わりはありませんでした。

いずれの場合も位置の測定精度は単独測位としてはよく計測できているのではないかなと思われます。

この範囲のデータでは、位置測定結果と気圧・標高には関係がないことがわかります。