宇宙好きの皆さん、こんにちは!

デジタル化推進アカデミーの岩田敏彰です。

 

2023年10月に富山市で開催された第67回宇宙科学技術連合講演会のセッションの紹介をしています。

宇宙で軌道というと、人工衛星の飛ぶ軌跡や、探査機の飛ぶ軌跡のことで、飛ぶコースを設計したり、実際にどこを飛んでいるかを計測したりするようなことが扱われます。

コースの設計にはロケットエンジンをどのタイミングでどのように吹かせるかなどが考えられて、地球や他の天体の重力などを考慮した問題が解かれたりします。

どこを飛んでいるかについては、GPSを使ったり、地上局で受ける宇宙機からの電波から計算したりします。

今回のセッションでは4件の発表がありました。
・通常、GPSは地上の位置を決定しるために使われるため、地上に向けて信号が送信されています。その漏れたGPS信号を使って、静止衛星の軌道決定を行うという研究がありました。
・人工衛星の軌道・姿勢力学計算ソフトウェア開発の話題。
・地上で望遠鏡にレーザーを使った軌道決定する局の紹介。
・月の周回軌道にある宇宙機について、地球のGNSS(GPSとGPS以外の測位衛星も含んだもの)を使って位置を決めようという話。

静止衛星だけでなく、月でまでGNSSを使うというのには驚きを禁じえません。