宇宙好きの皆さん、こんばんは!

デジタル化推進アカデミーの岩田敏彰です。

 

2023年10月に富山市で開催された第67回宇宙科学技術連合講演会のセッションの紹介をしています。

 

2009年に月探査機「かぐや」により、直径・深さが数十メートルの月の縦穴が発見されています。この縦穴や地下空洞を利用して、いろんなことが考えられています。このセッションではそのような話題が取り上げられ、1件の発表がありました。

 

なお、UZUMEとは「月の縦孔・地下空洞探査」(Unprecedented Zipangu Underworld of the Moon Exploration )の略称です。

 

・ミッションの検討状況では、イプシロンロケットで打ち上げられる予定の将来ミッションの機会公募に応募したが、2022年は選からもれたが、期待はされていること。

・かぐやが月の静かの海を月レーダーサウンダで観測し、多様な地下構造がしされてていること。

・月・縦孔の露頭断面の溶岩層厚さから溶岩流の挙動を推定したことと地球の伊豆大島の溶岩流との比較を行ったこと。

・月のロボットによる調査のため、量子コンピュータ技術を用いたロボットの低エネルギー消費動作生成手法を提案された。

・月の縦穴や地下空洞は、月表面よりも穏やかな温度環境を提供し、太陽光を遮蔽するため、地球上の微生物や有機化合物の保存に適しており、生命科学の研究に利用できること。

・火星にも縦穴が見つかっており、その地下空洞の有機物探査を行うこと。

・火星の縦穴の探査航空機として回転翼プローブが有効であること。

・火星ドローンを使った火星の縦孔探査ミッションのこと。

・月縦穴探査システムの実証や、有人基地の建設・閉鎖生態系の展開を目的とした、縦孔地下空洞を模擬するUZUME 実験サイト群の紹介。

・タカラトミーのSORA-Qを使った月探査のこと。

・月面探査ローバーYAOKI が実現する民間企業による 月面事業創造の紹介。

・月縦孔探査ロボットの壁面下降アルゴリズム研究の紹介

 

が発表されました。