宇宙好きの皆さん、
おはようございます!
デジタル化推進アカデミーの岩田敏彰です。
昨年10月に富山市で開催された
表記講演会のセッションの紹介をしています。
現在運用されている国際宇宙ステーションですが、
今のところ2030年まで運用されることになっています。
それ以降は廃棄されることが考えられます。
そのようなことから、
そのあとの実験の進め方などが検討されています。
このセッションでは、15件の発表があり、
次のような話題がありました。
船内システムの持続・高度化として、
・宇宙用の部品を使わない民生コンピュータの活用
船外 システムの持続・高度化として
・実験操作を遠隔で行うための次世代の小型ファインアームの開発
・タングステンハロゲンライトの代わりとなる民生LED を活用した船外ライトユニットの開発
国際宇宙ステーション以降に向けた船外利用技術として
・船外実験プラットフォーム(i-SEEP)等による船外実験環境の整備
国際宇宙ステーション以降に向けた機能拡張として
・複数のi-SEEP運用に対応する統合船内部の開発
・民生品を活用した衛星通信システムの開発
自動化・自律化を目指して、
・有人支援ロボットの実証に向けた取り組みにういて
・船内伝い歩き移動ロボットのプロトタイプ開発と地上実証
・モバイルマニピュレータに関する研究
・地上運用の負荷低減を目的としたカメラの自律移動機能の高度化
遠隔操作に関して、
・微小重力実験のために開発を進めている遠隔実験システムのコンセプト
・テレロボットシステムについて
・力感覚を持つ遠隔操作によりISS上のマウスを解剖するシステムの開発
・ロボットシステムによるツール交換を可能とするツール交換ユニットとその再現性試験
・げっ歯類ミッション用の新しいハードウェア「SMART」の開発
国際宇宙ステーションがなくなったあとに
これらの技術やテーマで新たな展開を
期待したいですね。