宇宙好きの皆さん、こんにちは!

デジタル化推進アカデミーの岩田敏彰です。

 

このセッションでは11件の発表がありました。

宇宙用電源としては、

欧米では原子力電池もありますが、

日本では通常太陽電池と蓄電池になります。

 

近年は蓄電池としては、

リチウムイオン電池がよく使われ、

その安全性や寿命を延ばすための研究があります。

・健全性を確認するための研究

・電解質の固体化

・低温での動作特性の改善

などが課題となっています。

 

太陽電池については、

放射線に強いものの開発がされています。

隔離された低重力・閉鎖環境向けに

再生型燃料電池の開発もおこなわれています。

 

小型・軽量な電力制御システムとして、

分流器を使用しない新しい電力制御システムが研究されています。

 

情報処理の課題として、

・測位衛星の時刻情報を使って通信の秘密を守る方法、

・地上局が遠い探査機などでの光学航法を搭載機器で行うのに

必要な画像マッチングシステムの開発

・宇宙機内部でのデータ通信のインタフェースの検討

がありました。

 

電源でも情報機器でもないように思える発表として

・液浸冷却手段の機械環境試験と

モデルベース開発技術について紹介

・超小型衛星の開発過程において複雑度を使って

不具合が発生しにくい設計にする方法

に関して発表がありました。

 

この最後のものは、私にとってはじっくり読んで参考にしたい資料ですね。