赤外線温度センサGY-906を使って、透明なコップに氷と水をいれたものと、ぬるま湯の温度を測ってみました。

参照用として、コップの水の中に、温度センサ(DS18B20)を入れ、測定しました。

ジュース、コーヒー等の飲料や、発酵、熟成などのプロセスでの液温管理は飲食店などでは重要と考えられます。

その温度を測定しようとしたときに、直接温度センサ(DS18B20)を入れるのは、衛生上好ましくないように思われます。

そこで、何とかビン等の外から、赤外線温度センサで正確に測れないか、という課題です。

 

今回は予備実験ということで、どのようなことが大まかに問題としてあるのかを調べる実験をしてみました。

こんな感じで、手で赤外線温度センサをコップに近づけて、温度を測定してみました。

 

この実験、厳密にやろうとすると

黒体輻射の理論、

放射率の議論、

周囲の赤外線の回り込みの状況とセンサの視野、

周囲の温度、

センサの感度など

いろんなことを考えないといけないのですが、今回行ったところでは、測定対象のコップから2mm程度離れたところにセンサを置くと、コップの中に入れたセンサの値と最もよく一致するようでした。

これはコップの中の液体の温度によらず、そのようになりました。

 

このようなことから、簡易的には、測定対象のものと赤外線温度センサに対して、測定距離を一度補正しておけば、ある程度使いものになるように思われます。

 

もう少し詳しく実験をしてみました。

このような感じでコップと赤外センサの距離を測れるようにして、センサをコップに近づけ、離してみました。

 

 

コップに入れたものの温度で若干傾向は変わりますが、上に書いたように、コップから1~2mmのところにセンサを置くと比較的よく一致するようです。

(1)氷水の時

(2)ぬるま湯の時

さらにコップの色やガラスの厚さを変えたり、冷蔵庫の中で測定したりして、条件を変えて実験をしてみようと思います。

 

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