日経クロステック編集委員の木村岳史氏の書かれた「アカン!DX」を読みました。

私もIoTの導入を様々なところに勧めているので、興味深く読ませていただきました。

DX=Digital Transformationなのですが、transformationの解釈が、世の中で定まっていないように思われます。

まず、辞書的に第一義としては、

 

・〔形態・外観・性質・状態などの〕変化、変形、変質 (英次郎)

・変形,変容,変質.(Weblio)

となっています。

 

また、Wikipediaでは『「ITの浸透が、人々の生活をあらゆる面でより良い方向に変化させる」、ビジネス用語としては定義・解釈が多義的ではあるものの、おおむね「企業がテクノロジー(IT)を利用して事業の業績や対象範囲を根底から変化させる」というIT化といった意味合いで用いられる。』となっています。

 

さまざまな資料では、「デジタル化」と訳されたりもしています。

 

このような言葉の変遷は、電子化、デジタル化、IT化などしてきているのですが、木村氏は、本質的にこれらとは異なり、デジタルによるビジネス、社会の変革と位置付けておられます。

 

DXは、業務改善ではなく、業務改革、すなわち単なる改善レベルではなく、もっと大きな、根本の考え方から変えるようなものである、ということです。

 

これに失敗すると、日本は後進国に成り下がる、と心配しておられます。

 

でも、世の中では、DXにはコストがかかり、そこまでやらずに放置していても何とかなるだろう、という人もいるのだと思います。

 

これからは、すべての企業がグローバル化するとか、

技術の継承が属人化しているために進まないとか、

作業効率化が進まず無駄時間がどれだけ発生しているかもわからないとか、

人材確保ができなくなるとか、

課題は山積なのです。

 

一方で、一気にDXを進めようとしてもそれは頭も体もついていけないと思います。

PoC(実証実験)で感触をつかむ必要もありますし、そのときのは最終ゴール(企業の理想の姿)も描いておく必要があります。

 

まず、理想の姿を考え、そのために小さなことから始めてみる。そして、うまくいく見通しが得られたら、本格的に開始する。

そういう道筋が重要ですね。

小さなことから始めるには、私がいつも言っている、「身近な工学の3つのリソース」を使えばいいのです。

 

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