CTの検査から3日後、婦人科の予約がしてあった
検査結果を聞くために、前回と同じように再来受付機に診察券を通す

産婦人科も内科と同じく、賑わっている
妊婦さんも多いし、隣が小児科だから子どもも多い

自分が妊婦の時の記憶は忘れかけてたけど、幸せだったんだよなぁ
新しく迎える赤ちゃんの名前を考えたり、洋服やベビーカーを見に行ったり
胎動は、今でもそのままの感覚でたまに夢を見るw
横になってる時、「動いてる!」って思って服をめくるとお腹が動いてたり
それを「見て!」って言って当時の主人を呼んだりw
あれはあれで幸せだったんだよなぁ
いや、だからってもう産まないけどなw


30分ほど待ったところで、番号を呼ばれる
前回の先生と違う
女医さんだが、前回の先生よりもうちょっと柔らかい感じ
そしてメガネのポニーテール

CTの結果を知ることに朝から緊張してた
よくない結果だったらどうしよう、いや、よくない結果なわけがない
いや、でもなんか普段と違う。体も、先生の応対も
いやでも、年も年だし、まだそんな不安になるような年では…。



「まず、CTの結果からです」


と言って、肺、胃、お腹と上からどんどんパソコンにうつしていく
私が見たって全くわからんw
「他の先生とも確認しましたが…この辺は特に問題ありません。卵巣はやっぱり腫れてます」

「問題なのが、子宮頚がんと子宮体がんの検査しましたね。検査から、がんのカスが検出されています。どこから出ているものなのかはまだはっきりわかりませんので………」



やっぱり
がんかいな。

先生の説明が遠のいていく
「私、がんなのか」
と他人事のような気持ちで先生が話す様子を見ている
この辺で先生が話したことは、ほとんど覚えていない



「……大丈夫ですか?」


おう、大丈夫だw
大丈夫に見えなかったか
そりゃいかん

「で、前回検査する時はちょっとだけ壁をこすった感じですので、今回はもう少し一部を取りたいと思います。大丈夫ですか?もしかしたら、明日も来てもらうかもしれません。血が止まらなければ」

そうか、また会社休むのは気がひけるな
でも、生理以上の血が出なければ来なくて大丈夫だという

「やってください」

自動の内診台に上がり、まずはエコーをする
…長い
いや、機械の長さじゃなくて時間がw


「では、これからとっていきますね。ちょっと痛いですよ」

お腹の奥をカリッとやられるような痛みが走る
チクっとするような、チクっがもっと痛さを増した感じ
でも、この痛み知ってる
稽留流産で手術した時の痛みだ

麻酔かけたんだけどね、
「ボーッとしますからね。大丈夫ですからね」
って言われたのに、ほとんど効かず激痛
あの痛みと一緒だ

「じゃあ次、パチンとしますね」

あの「パチン」の形容は良くないw
何か切られそうで(切ってるんだろうけど)めっちゃ痛そうじゃんw
実際は子宮の中で何かやってる時の方が数倍痛かったわ

実際は5分もかかってないのだろうけど、
「いつまで続くんだ!」と思う
「次で終わりですからね」
の言葉に勇気づけられるw

パチン。

「はい、終わりです。お疲れ様です」

診察室に戻り、
「MRIの日にちは早めましょう。〇〇日は空いていますか?」
「それから、〇〇日はご家族と一緒に来られますか?」


怒涛の予約が終わり、診察室を出る
中待合でちょっと目が潤む
家族と一緒にってテレビでしか見たことなかったよ

がん
いくつか考えた中の悪い方のシナリオだったな
中待合で座っている間、携帯を取り出す



多分、どっかのがんだ



とラインで送信する
重いだろう、こんなん送られてもな
受け止めきれないよな
でも、私も受け止めきれない