ブログテーマ「chorus」である点に注意。
中世教会音楽の時代からバロックまで、まあ古典派までには至らない時代の欧州音楽。当時は主題として宗教音楽以外にはあまり考えられない時代である。キリスト教では三位一体説が主題として唱えられ、それがために3拍子の音楽が多く作られた。現存に残っているコーラスでも、「SANCTUS」はなんでも3回唱えられなければならないところにもそこは見てとれる。もちろん4拍子音楽がないわけではないのだが、とりわけバッハは3拍子音楽が現代に比較して多いような気がする。ヘンデルにしてもそうだ。
で、その3拍子音楽の中で、主題の終盤に、楽譜上3拍子でありながらも、その3拍子の2小節の6拍を2拍×3に分解し、あたかも2拍子を3小節あるかのうように音楽に変化をつける技法がある。これを「ヘミオラ」という。バロックの1曲につき単純な表情の音楽の中に、ヘミオラを使用することで変化をつけるといった、特徴的な技法である。
麻雀。4メンツ1雀頭で完成のゲームである。すなわち基本的には「3」がゲームの中心ということになる。しかしながら、アメリカで「七対子」という役が逆輸入される(とされている)。
これも、本来「3」が「2セット」であるところを「2」を「3セット」と変化をつけることによって、現代麻雀においては大きな隠し味として日本麻雀に受け入れられている。
これは私の勝手な解釈だが、バロック音楽における「ヘミオラ」と麻雀における「七対子」には、共通点が見いだせるのではなかろうか。アメリカでどのように七対子が生まれたかは知る由もないが、おそらくは中世ヨーロッパのバロック音楽に殊に精通した人間が発明し、広めたのではなかろうか。
そう考えてみると、2と3のコラボレーション「6」「12」という数字は、なんとも魅力的な数字であることが見いだせる。