by 森山良子
♪ざわわ ざわわ ざわわ・・・♪
なんとなくどこかの記事に「ざわわ何某」みたいなことばがあったので、なんとなく脳裏にこの曲が浮かんだ。
この曲が「ざわわ」と歌っているかどうかも定かではなかったのだが、「ざわわ」であった。
沖縄の言葉であった。沖縄の風の音を形容している言葉のようである。ああ、そうなんだ。ざわわ=沖縄の言葉で間違いなさそうである。かつ、この曲も沖縄に関連した楽曲で間違いなさそうである。
沖縄の風景を叙景している曲なのだが、ご存知の通り沖縄にはいろいろな歴史があり、この曲もそんなある複雑な人情・抒情をうたっている。
サトウキビ畑でなびいているざわわという風の音の下、過去に戦場となったあちこちに、悲しい思い出が永遠に眠っているようである。
私はなんとなく音楽を聴いているようであってその深いとところまではなかなか知る機会がないが、改めて調べてみると深い。「ざわわ」という現地の言葉も、その裏にある思いまで付け加えるとあまりにも深い。
もちろん、そんな悲しい思い出ばかりを引っ張っても仕方ないところもある。沖縄はいいところである。
そんな過去を認識しながら、明るく前を向いて歩いて行くのも、われわれの使命である。