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読書の秋

 

秋の夜長(よなが)

読書をテーマに

 

徒然(つれづれ)

 

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今宵(こよい)の徒然は、

佐藤賢一/新潮文庫の

双頭(そうとう)(わし) /上・下」。

 

 

コロナ()の少し前に行った、

「モン・サン・ミッシェル観光」。

 

その(おり)に、フランス(つう)の知人から

(すす)められたのが「双頭の鷲」。

 

フランス北西部を舞台に()

(ひろ)げられた「英仏(えいふつ)百年(ひゃくねん)戦争(せんそう)」。

 

 

数年ぶりに読み返すと、

新たな発見・・・

 

 

鰯の頭は(若い)(ころ)ら、そうなのだが。

 

本でも、映画でもドラマでも。

過去に読んだり、観たものを。

 

いつも、

新鮮(しんせん)な気持ちで向き合える。

 

ソノサキの展開が、

分かっているハズなのに。

 

読むたび観るたび、

いつも「ドキドキ」する。

 

近ごろは、特に。

 

 

 

 

 

(およ)そ600年前。

フランスとイングランドが、

百年間に(わた)り戦争をしていた

なんて。

 

 

小説への論評など、さておき。

 

この時代(百年戦争)の前半の、

デュ(主人公)・ゲクラン」の生涯(しょうがい)

何故か鰯は、

豊臣(とよとみ)(ひで)(よし)」に重ねる。

 

 

自身の容貌(ようぼう)魁偉(かいい)に、

コンプレックスを持つゲクラン。

計り知れない多様性を有する、

時代の風雲児(ふううんじ)。魅力満載な戦士(せんし)

 

 

鰯の部屋の書棚の(すみ)に、今も。

 

モン・サン・ミッシェルの路地、

「グランド・リュ」で買った。

 

異様(いよう)に手が長い「ゲクラン人形」

が、大きな目を見開いている。