コロナ(2021年)(3月)(14)始めた()

ブログ「鰯の頭の散歩みち」

今日(2024年)(1月)(1日)記念の800回。

 

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妄想小説

隠居探偵 Ⅲ

 

 

配信  1月5日

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新年あけまして

おめでとうございます

 

 

ハンドルネーム

(いわし)(あたま)

 

座右の銘

「鰯の頭も信心(しんじん)から」

 

 

大して価値の無い鰯の頭とて

すべからく(とら)えかたで

その価値は変わる

(愚作者の超訳)

 

(よわい)老老・()は初老

 

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1月1日は、

愚作者「鰯の頭」の誕生日。

 

毎年、

お正月のドサクサで、

家族にさえ忘れられ。

それ故に、

歳を取るのも忘れている。

 

 

「妄想小説」なのだから。

時代考証(こうしょう)など気にしないで

書こう、と思いながらも。

 

「恐怖のAB型」の所為(せい)か。

ついつい、「ググってしまう」

 

 

あの(江戸中期)時代。

 

日が落ちると、真っ暗。

街も家の中も、暗かった。

唯一、月明(つきあか)りが(たよ)り。

 

夜の照明は、行灯(あんどん)()(とう)

 

和紙で囲った、行灯は高価。

ましてや、蠟燭(ろうそく)は更に高価。

裏長屋の庶民の多くは、粘土

で造った瓦灯。

 

使われた油は、菜種(なたね)油。

 

これも買えない貧乏人は。

代わりに、イワシ油。

これ(にお)いが、メチャ(くさ)い。

 

だから、

(夏8)五つ(時・冬7)()もなれば(とこ)()く。

長屋(ながや)武家(ぶけ)屋敷も大差ない。

 

夜でも、明るいのは。

吉原の遊郭(ゆうかく)か、新橋の料亭

くらい。

 

 

江戸で暮らすと(かか)る病気。

それが「江戸(わずら)い」。

 

江戸を離れると、

不思議に(なお)ったと言う。

 

その理由(わけ)は、

 

江戸時代中期には、

大量の米が江戸に集まった。

町の各所に水車小屋が建て

られ。精米された白米を食べ

るのが、江戸っ子の流行(はやり)に。

 

元禄(げんろく)の頃から、

脚気(かっけ)」に(かか)る者が増加。

当時は、原因不明の奇病(きびょう)

恐れられた。

この病気が、江戸患い。

 

胚芽(はいが)に含まれる豊富な栄養

素を取り去った白米を毎日、

食した結果だった。

 

どうやら、一日4.4合くら

い食べていたようだ。

ほぼ副食なし(一汁一菜(いちじゅういっさい))。

 

 

ウクライナの、

人口減が止まらない。

特に、若い女性が。

長引く戦禍(せんか)で、国外へ脱出。

 

 

ところで、

江戸の町の男女差も(すご)い。

 

そこを、ざっくりと紹介。

 

結論を先に、

男女比、18() 対10()

 

江戸(1721年・)中期(享保6年)

江戸の人口50万人。

男性32万人(64%)。

女性18万人(36%)

上記(18対10)の比率に、ピッタリ。

 

 

その理由(わけ)は、

 

戦国の乱世(らんせ)から太平(たいへい)の世に

代わり。

男が戦場で、戦死することが

無くなった。

 

江戸の町は、湿地や海や沼を

埋め立てた土地。

各地から土木建築の労働力

として、男衆が長期にわたり

流入。

 

火災が多く(木造・密集)。

年中、家造(いえづく)りの大工が必要。

 

武士の割合が多い。

参勤交代で男は、江戸。

女家族の多くは、国元(くにもと)に。

 

商人の働き(従業員)手の、多くは男。

農村から、次男(跡継ぎ以)()下の男子が

流入。冬の時期の出稼ぎも。

 

これらが、主な理由(わけ)

 

 

つまり、何が言いたいか。

 

この時代。

江戸の女性は、引く手数多(あまた)

モテモテ。

 

反面、男性には。

極めて厳しい江戸の町。

 

理論的には、二人に一人が

結婚できない勘定(かんじょう)

 

 

では、

どんな男性がモテタのか。

 

 

一番手は、

歌舞伎(かぶき)役者」中でも女形。

いわゆる、「優男(やさおと)()

 

日焼けしたマッチョより、

ナヨナヨシイ、優男。

 

二番手は、

与力(よりき)」。

今で言えば、高級官僚。

家柄(旗本以上)が良く、高所得。

 

なにしろ、

江戸城で将軍様に面会でき

るエリート。

 

三番手が、

力士(りきし)」。

前頭(まえがしら)以上なら、

どこかの国の城主のお抱え。

 

(かせ)ぎも良く、引退後は

江戸屋敷の用心棒の職に。

 

四、五が無くて。

 

六番手が、

火消(ひけ)し」。

燃え広がる炎の中。

果敢(かかん)(いど)む姿に、

江戸の若い娘は黄色い声援。

 

 

実際の話、

「男の5割が生涯(しょうが)独身(いどくし)()

 

そこで、

必然的に栄えた江戸の文化。

妓楼(ぎろう)」と「春画(しゅんが)」。

 

このカテゴリーは、

皆さまの方が詳しいかと。

 

 

 

江戸時代は、

年齢を「数え年」で(かぞ)えた。

 

つまり、

生まれた瞬間、誰もが1歳。

新年(1月1日)を迎えると

誰もが1つ、年齢が増える。

 

極端な例を示すと。

1月1日に生まれた人は、

その時点で1歳。翌年(1年後)の1月

1日に2歳になる。

 

ところが、12月31日に

生まれた人は。

その時点で、1歳。

一晩寝て、新年を迎えると

2歳になっている。

 

 

これだと。

小さい頃は、

年齢と成長差に戸惑(とまど)うが。

 

大人になれば、

誰もが一斉に年齢が増える

ので、分かり(やす)い。

 

 

ところで、

本作のタイトル「隠居探偵」。

 

この時代(江戸時代)

「隠居」は、あったが「定年」

は、なかったらしい。

 

それも「士農工商」、

全ての人々に適用。

 

身分は「終身(死ぬまで)」変わらない。

 

つまり、

武士は武士。

町人(商工一般)は町人。

農民は農民のまま。

 

職種で得た最終(最高位)の

役職は、定年制がないので

本人が隠居しない限り、

死ぬまで続けられる。

 

農民は、

家内業なので職位に無縁。

終身労働。

 

商工民は、

体力や跡継(あとつ)ぎの兼ね合いで

隠居か終身を選択。

 

厄介(やっかい)なのが、武士。

 

ざっくり紹介すると。

 

江戸城に()める老中や役職

者(旗本以上)の彼らは。

 

体力が要らないので、不祥事

を起こして罷免(ひめん)されない限

り。ほぼ死ぬまで居続(いつづ)けた。

 

ここだけの話、「登城して碁

や将棋をして帰る」(やから)も。

 

登城しても、

将軍に会えない御家人は。

そもそも「(みっ)日勤(かきん)」。

二日勤務して、一日休み。

10(AM)時出勤、(PA  )時退社。

 

(いくさ)が無いのに、剣術の稽古(けいこ)

これも仕事の内。

 

今から考えると、超ラク。

だから、ほぼ引退しない。

 

 

御家人らには、時間がある。

 

生活費の補填(ほてん)や、遊興費を

捻出(ねんしゅつ)するため。

 

空いた時間を、番傘(ばんがさ)張りや

寺子屋で講師のアルバイト。

 

 

 

■「隠居探偵 Ⅲ」の

 主な登場人物(適宜掲載)。

 

(にし)(んま)(いわ)()。元(まち)同心(どうしん)。隠居

 探偵。

▶鰊真亜治(あじ)。岩志の息子。

 南町奉行所の町同心。

大岡(おおおか)越前(えちぜん)(のか)()南町奉行所

 の(まち)奉行(ぶぎょう)