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本作品はフィクションです
本作の内容と実在の事柄は
一切関係ありません
特に法制度など
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師走の、銀座の高級クラブ。
「Clubゆき乃」のVIPルーム。
今宵ここに、
与党の副総裁A太郎と前総理の
洲崎偉吉、そして元防衛大臣の
Y・Hが顔を揃えた。
A太郎が、四代目「ゆき乃ママ」
の顔を覗きながら。
「一段と色っぽくなっちゃって。
♪誰か、いい人出来たのね♪、
国会で自分の曲を宣伝した、
アノ野郎じゃないだろうな」
と、口元を「への字」に曲げると。
「あら、A先生。♪うそ♪よ」
「下条きよしさんより、私は
先生に♪花わずらい♪よ」
と、微笑みを返した。
ゆき乃ママにゾッコンのY・Hは
社交辞令と知りながらも。
内心腹立たしく、テーブルの下で
ママの足を突いた。
この夜、三人はある件で合意した。
それは、
「５年後の開業を目指し、木更津
では無いが、同じ千葉県の幕張
にIRを設置する」
「現在、2029年の開業を目指
している大阪IRの進捗に関係
なく推し進める」
と言う内容。
■
<前話の俣阿野の自宅リビング>
新たに決まったコードネーム、
「merci」のメンバー、６人。
白木唯が、
「米国での留学事情取材で、面白
い情報が」
「48年前のミシガン州・ヒルズ
デールの、私大学長による女子
学生射殺事件に関する、新事実
を入手した」
と、切り出した。
その情報の、梗概とは。
殺人で有罪となった学長B/ハド
リー当時㊿は、懲役刑を終え出
所。十数年前に既に他界。
最近になって、遺品から「真犯人
を示す確度の高い物証」が発見さ
れた。
その物証は、「真犯人は同大学の
留学生で事件の通報者」を裏付け
る決定的なものだった。
唯が目を輝かせ、
「これって、面白いネタでしょう」
と、言うと。
浜まりが。
「米国の連邦法では、死刑に当た
る重犯罪に対し公訴時効を認
めていない。しかし未成年者
犯罪は、一律５年で公訴時効と
なる」
「ただし現行法では、米国の多く
の州の成人年齢は18歳。しか
し当時のミシガン州の成人年
齢は21歳。たとえ留学生が犯
人であったとしても、当時19
歳のHは。遠の昔に公訴時効
が成立している」
云々と、
弁護士としての知識を披瀝した。
「それは残念だわ。遠い昔の、
米国での事件」
「屈折する光を活かし、真実に迫
る回照器。この名の由来を活動
指針に掲げる、我がチーム。
SMKY改め“merci”のミッシ
ョンに、ピッタリの事案だった
のに」
と、唯が肩を落とした。
■
「浜法律事務所」。
事務所は港区・御成門のオフィ
スビルの高層階にある。
年の瀬が迫った昼下がり。
美女が六人。
一人は弁護士事務所の主、浜まり。
一人は依頼人の、村松利真。
他の四人は、
志隈の妻の、俣阿野京歌。
merciメンバーの、白木唯。
㈱MJ社長の、白木香織
同社の事業部の、深川舞。
まり、利真、京歌、舞は170。
香織は167。唯は163。
香織と舞は学生時代からの親友。
二人とも、俣阿野の仕事を介して
浜弁護士とは顔見知り。
しかも香織は、merciメンバー
白木唯の、異母姉妹の姉。
依頼人の村松利真は、
「名誉毀損」の被害者として、
「民事訴訟」の原告。
浜は、その民事裁判の弁護士。
名誉毀損による原告側の、
「損害賠償請求」の額は、
極めて高額な３億円。
原告は、どのような名誉毀損を
受けたと言うのだろうか。
そして、弁護士事務所に。
何故に、私立探偵の妻と人材派遣
会社の社長と部長が同席？
（つづく）
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■主な登場人物（適宜掲載）
▶俣阿野志隈 私立探偵・極秘諜報員
▶浜まり ヤメ検弁護士・極秘諜報員
▶俣阿野京歌 志隈の妻・極秘諜報員
▶白木唯 映像クリエイター・極秘諜報員
▶白木香織 ㈱MJ社長・唯の姉/異母姉妹
▶浜智之 まりの夫・寺院の住職・極秘諜報員
▶深川舞 ㈱MJ事業部長・白木香織の親友
▶鬼頭史郎 警視庁公安部・極秘諜報員の窓口
■本作は、フィクション。
登場する地域・人物・組織等の名称おび
写真イラスト等は、現存のものと無関係。
諸制度や時代考証などの齟齬は、ご容赦。
■添削・校正なしで配信。
誤字脱字の程、ご容赦。
鰯の頭
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