2023.4.26 新曲 発売 市川由紀乃

 

 

福岡市内には、八つの警察署。

九州最大の繁華街「天神(てんじん)」を抱え

るのが、「中央警察署」。

 

報道の際「中央警察署」では、

どこの「中央警察署」なのか、

分かりずらいので。

福岡(・・)中央警察署」と呼んでいる。

 

同じく第二の繁華街「中州(なかす)」地区

を所轄するのが「博多(・・)警察署」。

 

 

福岡県の県庁所在地は、福岡市。

なのに、新幹線の(JR)名は「博多

 

博多博多大津は、筑前国を指す名。

大陸に近く。遣隋使、遣唐使との外交

交易の中心的な港湾都市。

江戸時代。黒田氏が那珂川(なかがわ)の西側に

城を築き、福岡(黒田藩)藩の城下町「福岡」が

出来たが。東側は、商人の町「博多」

として繁栄した。

 

1889(明治21年)年市制移行時には、

博多市」か「福岡市」で紛糾。

今日(こんにち)でも、呼び名に(こだわ)る人が

 

 

九州佐賀国際空港を巡る、

佐賀県の政官財の動きは。

福岡県の政官財にとっても、

他人事ではない。

 

一旦は沈静化していた、福岡空港

の「拡張や海上移設」が再燃。

 

不動産業、建設土木業。

はたまた、商業サービス業が

(あい)()って、陳情合戦

 

この地の政界は、

過去のAKYによる覇権(はけん)(あらそ)いが。

今は。

Aと、新たに加わったTK

よる「新三国志・ATK」時代。

 

 

佐賀県には

親子二代に渡り、絶対的な基盤を

持つH氏がいたが。政界を引退。

今は、保守革新が拮抗する構図

 

 

SMKYは、二手(ふたて)に分かれ行動

オークションでの

鑑定疑惑作戦」を担当するの

が、浜まり白木唯

 

国際空港絡みの。

刺殺事件盗難事件を担当する

のが、俣阿野夫妻

 

 

まりは、

クリスティーズがアジア圏で

開くオークションハウスのある

シンガポールへ向かう前に。

まずは、上海へ立ち寄った。

 

世界のオークションハウスで、

高額落札される「()伊万里焼」。

本来は、江戸時代の物のハズ。

それが、大量に出品されている。

このこと自体が、怪しい。

 

 

江戸時代。幕府は鎖国中。

だが、(長崎)島ではオランダ(中国)

と限定的な交易を行っていた

 

このころ、かなりの数の

古伊万里焼」が海外に持出され

た噂がある。

これが今、オークションに出品

されたとは。考えにくい。

 

陶磁器が、いつの時代に造られた

かを知るには。

サーモルミネセンス」による、

年代識別法があるが。

これとて、保存時の放射線の影響

で、必ずしも正確とは言い難い

 

つまり、最近造ったものでも。

これは「古伊万里焼」と言えば。

信じるしかないのが現実。

 

そこで、お墨付きを与えるのが。

鑑定書」の存在。

が、どこが出した鑑定書か。

それが重要となる。

 

 

上海の最高級ホテルの一つ、

浦東シャングリラ上海の一室。

 

男は、「中日美術鑑定協会」の

公認鑑定師を名乗る(おう)白石(はくせき)

女性は、日本から鑑定依頼に

やって来た二人。まり

 

持参した大皿を前に、

これは、先祖代々から伝わる

 家宝の古伊万里焼。真贋(しんがん)の程、

 鑑定をお願いしたい

もし本物なら、鑑定書を

 

すると王氏は、

大皿を持ち上げ、下から上から

観察。更に拡大(かくだい)(きょう)で、丹念(たんねん)(のぞ)

きながら。

もし、これが本物なら。

どうする、つもりか

と、()いてきた。

 

まりは、

本物なら、シンガポールの

 オークションハウスに出品

 するつもり

Reserve(最低売却価格) Priceは、幾らが

 良いかしら。1割が鑑定料

と、言うと。

 

氏は、(てのひら)(さす)りながら。

恭喜(コンシー)。おめでとうございます

本物ですよ

リザーブプライスは、()千万円

 鑑定書代は、弐百万円です

と言った。

 

 

まりは、弐百万円を差し出し。

中日美術品鑑定協会/王白石

署名が入った「鑑定書」を

受け取った。

 

そして続けて、

実は、同じ古伊万里焼の花瓶や

器が十点ほどある。鑑定書10

枚頂けたら、オークションでの

落札価格の十分の一を支払う

と、言うと。

王氏は、再び掌を摩りながら。

好的可以。はい、いいですよ

と、言って。

10枚の鑑定書をまりに渡した。

 

まりは翌朝、上海からシンガ

ポールへ向かった

 

            

 

(俣阿)()京歌は、

あの「(せん)千尋(ちひろ)神隠(かみかく)」の

モデルスポットで有名な。

佐賀の湯処「武雄(たけお)温泉」に来た。

 

朱色の温泉楼門(ろうもん)は、東京駅舎を設

計した佐賀県出身の「辰野金吾

が手掛けた重要文化財

 

俣阿野は裏検の窓口鬼頭から

この温泉地のどこかで。

大手総合デベロッパーの幹部

が、(佐賀)(県の)系の議員を接待。

そこに、国土交通省の官僚も

同席する

との、極秘情報を得ている

 

俣阿野夫妻のミッションは、

接待現場の盗聴」。

 

     

 

(つづく)

 

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■主な登場人物(適宜掲載)。

俣阿野志隈。私立探偵。極秘諜報員。

浜まり。弁護士。ヤメ検。裏検。

京歌。極秘諜報員。志隈の妻。

白木唯。映像クリエイター。極秘諜報員。

鬼頭史郎。警視庁公安部/肩書不詳。

浜智之。まりの夫。寺の住職。

 

■本作品は、フィクション作品

登場する、地域・人物・組織等の名称及び

写真・イラスト等は現存のものと無関係。

法規制度や時代考証などの齟齬は、容赦。

 

■添削・校正なしでの配信につき、誤字脱字

の程ご容赦を。

 

〈鰯の頭〉

 

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