2023.4.26 新曲 発売 市川由紀乃
SMKYの一員白木唯㉖(独身)
一時、俣阿野の相棒を務めた。
現職は、映像クリエイター。
ショートボブのキュートな女性。
まりと京歌の間に立つと、
小柄に見えるが。身長165cm。
唯は数日前から、
佐賀県の西部に位置する有田町
に来ている。
目的は、ある酒造メーカーの
プロモーション映像制作。
依頼元は、大手広告代理店の
孫請け制作会社「電博企画」。
電博企画が、コンペで唯の
「プロモーションビデオ案」
を採用した。
撮影及び編集スタッフは、
電博企画の人間。
唯は、チーフディレクター。
カメラ、音声、照明、
メイク、ADら総勢十余人の中で
唯が二番目に若い。
唯が描いた「絵コンテ」は・・・
シーン1。カット1-5。
シーン「有田焼の窯」
カット1①「焚口・アップ」
カット1②「燃える炎・引き」
カット1③「上へパーン・煙突」
カット2①「窯の横面・左パーン」
・
・
シーン2。カット1-6。
シーン「素焼きの取り出し」
・
・
と、続いている。
窯元での撮影だけで、
15シーン、100カット。
これは、
徳利とお猪口造りのシーン。
お酒を嗜む際の脇役。
PVのプロローグに使用予定。
長くて、15秒以内。
本編は、
「酒造り」
「お酒を嗜むシチュエーション」
「幸せを謳歌する人々」
「企業イメージ映像」
最終的には、
180秒のPVに仕上がるハズ。
「和のテーストの日本酒」。
そこに「嗜む気品を醸し出す」
それが、
唯の本作に託した、コンセプト。
撮影の途中から、雨になった。
屋内撮りは問題ないが。
窯の煙突から立ち昇る、
薄い白煙だけは。
青空でなければ、
「幸福感」が出ない。
そのシーンを残して、
他の撮影は、全て終わった。
予報では、明日は快晴のハズ。
電博企画のプロデューサーの
渡良太は。
カメラマン1人とAD1人と、
チーフディレクターの唯の
三人を残して帰京した。
PDの渡は、
「一泊5千円のビジネスホテル」
と、言ったが。
唯は、
「差額は私が出すわ」
と、三人は隣町の伊万里駅に近い
「伊万里グランドホテル」
に宿をとった。
その後、三人は。
思わぬ事件に、遭遇することに。
そこで、三人の素性を少し補足。
カメラマンの大武啓吾㊹既婚。
元は、地方放送のカメラマン。
二年前、収入に不満で転職。
身長173cm、体重110kg。
頭髪薄毛、口髭と顎髭。
お笑いコンビ「髭男爵」の
山田ルイ53世に似ている。
アシスタントディレクターの
西川徹㉔独身。
日大芸術学部中退。
身長175cm、体重60kg。
ホスト顔のチャラ男。
白木唯㉖独身。
フリーの映像クリエイター。
SMKYの一員。
法政大学・国際文化学部卒。
在学中にイタリア・ヴェネツィア
に渡り、国際テロ組織に入る。
異母姉妹の姉「白石香織㉚」は、
俣阿野を巡り、当時独身の吉本
京歌と恋のライバル。現在は夫と
離婚し、旧姓の白木香織を名乗る。
父から引き継いだ、人材派遣会社
をグローバルに発展させている。
*白木唯の経歴の詳細は、妄想小説
「ANAGACHI全49話」および
「FUTURE全49話」を参照。
(つづく)
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■主な登場人物(適宜掲載)。
▶俣阿野志隈。私立探偵。極秘諜報員。
▶浜まり。弁護士。ヤメ検。裏検。
▶京歌。極秘諜報員。志隈の妻。
▶白木唯。映像クリエイター。極秘諜報員。
▶鬼頭史郎。警視庁公安部/肩書不詳。
▶浜智之。まりの夫。寺の住職。
▶渡良太。「電博企画」のプロデューサー。
▶大竹啓吾。映像カメラマン。
▶西川徹。AD「アシスタントディレクター」。
■本作品は、フィクション作品。
登場する、地域・人物・組織等の名称及び
写真・イラスト等は現存のものと無関係。
法規制度や時代考証などの齟齬は、容赦。
■添削・校正なしでの配信につき、誤字脱字
の程ご容赦を。
〈鰯の頭〉
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