最近、何人かのインドネシア人と
知り合って。
この国のことが、色々と気になる。
どうやら首都ジャカルタが、遷都する
らしい。
なにやら、年末から動き始め。
2045年には、終了するらしい。
ジャワ島から、カリマンタン島(ボル
ネオ島)へ移ることに。
「ヌサンタラ」が新首都の名前。
熱帯雨林が広がる丘陵地帯に、東京都
より大きなサイズの都市を造ることに。
人口密度や、無秩序開発の現況を
考えるなら。遷都の選択は良なのか。
ただ、莫大な費用が掛かる。
そこに、こんな噂が。
「お金、貸しますよ。なんなら当方で
街ごと造りますよ」
と、南シナ海を挟む赤い大国が、
口を出しているとか。
〈今夜の主な登場人物〉
・スカスカ(インドネシア大統領)
・山本八重子(第三夫人デモネ)
・玉良夫(フィクサー・黒幕)
さて、昨夜の続き。
玉良夫を妄想する。
謎の人物だが、やはり「フィクサー」
の呼び名が相応しい。
戦中、特に海軍航空本部で物資調達に
関る。
A級戦犯(第三次戦犯指名)で三年間。
巣鴨プリズンに収容。
出所後、混乱に乗じ物資を売り捌き
莫大な資金を暴力団組織に、隠した。
豊富な資金を、大物政治家に提供し。
既に「政界の黒幕」の異名を轟かせ
ていた。
このころ玉良夫は、まだ。
若干、三十代半ばから四十代半ば。
実際の死没は、1984年(72歳)。
なのだが、1960年に生前葬をして
いる。
このとき、河野一郎や大野伴睦と
いった大物政治家が、焼香に集まった。
生まれは、1911年。
福島県安達郡(現・本宮市)。
家柄は、「上杉藩の重臣」「二本松藩
御典医」など諸説が存在するも。
いずれも、定かでは無い。
幼少時は、
掘っ立て小屋に住む、極貧暮らし。
早くに母を亡くし、8歳のとき。
朝鮮「戦前の日本領朝鮮」に住む
親戚の元に預けられ。
朝鮮にある、日本の商業専門学校を
卒業。
卒業後、いつ日本に戻ったかは定か
でないが。
向島の鉄工所に住み込み。
それからは、右翼団体を渡り歩き。
二十代で、すでに三度も投獄を経験。
ここまでも、そうだが。
ここからは、なお一層。
「玉良夫」に関する、出典によって。
その内容に、齟齬がある。
何れにせよ、「裏社会・闇社会」を
歩いた男。
鰯の頭は、どうしても。
小説「けものみち」(松本清張)。の
「鬼頭洪太」と重なるが。
ロッキード事件では、
時の総理大臣・田中角栄や、「記憶に
ございません」の政商・小佐野賢治
は、被告席に座ったが。
玉良夫は、最後まで出廷を拒み。
病気(仮病)で押し通した。
気になるのは、彼の「女性関係」。
これが、確たるものが。ほぼ無い。
これだけの、ある種の大物。
敢えて、挙げるなら。
「覚せい剤で、五度の逮捕歴がある
息子に、毎月70万円のお小遣い
を渡していた」
あの大女優『三◇佳◇』が愛人とか。
「この続きは、また明日の晩に」
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
小説の設定は、オスマン帝国やペルシャ帝
国やローマ帝国。中世ヨーロッパの国々。
さらにアジア諸国。ついに日本までも。
妄想小説ゆえ、どこが舞台なのか。
その日の、キーボード任せ。
*ヒジャブ:イスラム教の経典(コーラン)
では、女性は顔をヒジャブ(スカーフ)
で覆うことが義務と記されている。
歴史的事実との齟齬・時代考証の矛盾は
妄想小説の特権として、ご容赦願うなり
全39話を予定
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆