先日、

イランで、ヒジャブの着用を巡り拘束

された女性が死亡したことで。大規模

なデモが発生。41人が亡くなった。

デモは、ヨーロッパ大陸から南北の

アメリカ大陸に広がり。

世界中のイスラ(イスラム教徒)ームに、衝撃を与えて

いる。

 

 

そもそも、ヒジャブとは何のためのも

のなのか。

根拠は、コーラン(イスラム教経典)に定められているか

ら。

経典に、「女性は、顔と手足以外を隠す。

体の線を見せてはダメ」と書いてある。

 

理由は、

・女性は宝石のように美しい。

美しいものは包むもの。

・良からぬ男から、身を守るため。

と、ハッキリ書いてあるのだ。

 

 

さて、今夜の妄想は昨夜に続き。

 

 

今夜の主な登場人物

オスマン皇帝(帝国の王)

ムスタファ王子(皇帝の弟)

・デフネ(賢い女性)

 ・ミュゲ(デフネの妹)

 

 

皇帝(こうてい)オスマンの、お気に入りになった

デフネ

才色兼備(さいしょくけんび)の彼女は、皇帝の臣下(しんか)の娘。

デフネには、ミュゲという妹が。

ミュゲも、姉に引けを取らない美女。

 

皇帝は、弟のムスタファ王子に。

入っ(ハレムに)たばかりの、処女のミュゲを

今宵(こよい)は、そなたに進呈しよう

「ただし朝になったら、処刑せよ

と言ったのです。

 

 

ミュゲは、姉のデフネから。

処刑を(まぬが)れる秘策(ひさく)を、教えて(もら)ってい

た。

 

ミュゲは、睦事(むつごと)が終わると、

王子様、お話を聞いて下さいますか

と言って、話し始めた。

 

 

むかしむかし、

王様と王子様が、狩りに出かけました。

二人が乗った馬は、どちらも見掛けは

とてもリッパです。

ところが王子様が乗ったのは、走るの

が遅い馬だったのです。

負けず嫌いな王様は、家来(けらい)に命じ駄馬(だば)

に王子様を乗せたのです。

 

 

狩りをしていると突然、激しい雨が。

王様と家来たちは、馬を飛ばして大急

ぎで宮殿に戻りました。

 

王子様も急いで帰りたいのですが、

(むち)(たた)いても馬はゆっくり歩くだけ。

 

 

ところが。

宮殿に戻った王子の着物は、雨に濡れ

ていません。

それを見た王様は、

なぜ濡れずに、戻れたのか

()きました。

 

あの馬のお(かげ)です

と王子は答えました。

 

王様は、

あの馬は、本当は速いのか。次は自

 分が乗ろう

と心の中で、(つぶや)いたのです。

 

 

何日か後に、二人は再び狩りに出まし

た。

狩りの途中、またも激しい雨が。

急いで宮殿へ戻ろうと、鞭を叩いても。

王様の乗った馬は、一向(いっこう)に走りません。

 

びしょ濡れで、城に帰った王様。

王子、お前は大ウソつきだ

と大声で怒鳴(どな)ると。

 

王子は、平然(へいぜん)・・・

 

とミュゲは、ここまで()()けて

 

この続きは、また明日の晩に

 

と、物語が佳境(かきょう)に入ったところで。

話を途中で打ち切り、部屋を出て行っ

たのです。

 

この続きは、また明日の晩に

 

 

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小説の設定は、オスマン帝国やペルシャ帝国

やローマ帝国。更に中世ヨーロッパの国々。

妄想小説ゆえ、どこが舞台なのか。

その日の、キーボード任せ。

 

*ヒジャブ:イスラム教の経典(コーラン)

 では、女性は顔をヒジャブ(スカーフ)

 で覆うことが義務と記されている。

 

「ヒジャブ」に登場するのは、外国人。

彼等の名前をカタカナで表記すると、

誰が誰だかよく判らない。その辺を考慮し。

一話の登場人物を、原則五人以下に。

 

歴史的事実との齟齬・時代考証の矛盾は。

妄想小説の特権として、ご容赦願うなり。

 

39話を予定。

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