育爺(いくじい)は難しいと、つくづく実感する

今日このごろ。

 

こんな夢をみた。

 

今日は隣町にある「児童館」に、

孫娘二人を連れて来ている。

ここには工作室があって、大小いくつ

かのテーブルと、自由に使える色々な

材料が揃っている。

*色紙、厚紙、各色ペン、ハサミ、のり、紙

テープ、大小の紙製の箱やプラスチック

の箱、ヒモやビーズ玉、などなど。

 

上のR(8歳)1は三歳から、ここに来ると。

一人で黙々と何かを作り始め、必ず何

かを完成させていた。

出来上がりも大人が「スゴイ、上手」

と感心する作品ばかり。

 

ところが下のR(5歳)2も、三歳から来てい

るが。まったく興味を示さず、部屋の

中を動き回ってばかり。

何とか集中させようと、「お~お上手」

と褒めるのだが。それでも、長続きし

ない。

 

そこで、

R2ちゃん何か作ったら、帰りにア

イスクリーム買ってあげる」と約束。

すると、頑張って「風車(かざぐるま)」を完成させ

たのだ。

 

児童館からの帰り、鰯の頭は約束通り。

二人にアイスクリームを買った。

 

 

二週間後、また工作室を訪れた。

いつもは直ぐに、何かを作り始める

上のR1が。

今日もアイス買ってくれる?

買ってくれるなら作るけど

と、言ったのだ。

 

 

 

ここで目が覚めた。

 

子供を育てるには、

優しさと厳しさ」が大事と、誰もが

分かっている。そう、「アメとムチ」。

 

ムチにも問題(体罰など)があるが。

実は、アメにも弊害(へいがい)がある。

報奨(ほうしょう)による、モチベーションアップ

効果を否定しないが。

逆に、モチベーションを下げる効果も

ある

これを、「アンダーマイニング効果*

と言う。

*内発的(自主的)な動機づけで行った行動

に対して、報酬や賞賛などの外発的な動

機づけを後から付加することで、行動動

機が変化してしまうのがアンダーマイニ

ング効果。

 

 

R1の場合、元々は自主的に工作をし

ていたのに、アイスクリームが与えら

れたことで、「アイスがもらえないな

ら、工作しない」となったのだ。

 

自主的に、勉強をするようになった

子供に。ご褒(お小遣い)美を渡すと「小遣いくれ

ないと勉強しない」と言い出すかも。

 

 

純粋に(市川)紀乃さんファン、だった人の

中にも。

「話し掛けられた」

「目線が合った」などの経験があると。

その状況が無いことで、純粋さを失う

人もいるのですから。

ファン心理とは、実に勝手。

自戒(じかい)(ねん)()られる、鰯の頭。

 

           

 

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夢十夜㉝から㊷は。昨年、歌手・市川

由紀乃さんのファン仲間の会報誌に、

投稿した散文をリライトしたもの。

 

夢の中身は、

鰯の頭の育爺(いくじい)生活を、心理雑学で綴った。

文中に、市川由紀乃さんに関する記述を

牽強(けんきょう)付会(ふかい)*」に挿入(そうにゅう)した。

*無理やり、こじつけること。

 

文中に登場する、孫娘の年齢は8歳と

5歳。(現在は10歳と7歳になる)

上の娘をR1、下の娘をR2と記す。

 

 

夢の話は、妄想や空想よりもリアリティ。

全話とも、作者の実体験が関わっている。

 

「こんな夢をみた」で始まり、

「ここで目が覚めた」で終わる。

 

タイトルの「夢十夜」は、

夏目漱石の短編小説名を、勝手に拝借。

 

一夜(いちや)一話(いちわ))完結の「(ポエ)()集」。例外も。

 

「夢十夜」は、49話を予定。

 

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