育爺は難しいと、つくづく実感する
今日このごろ。
こんな夢をみた。
今日は隣町にある「児童館」に、
孫娘二人を連れて来ている。
ここには工作室があって、大小いくつ
かのテーブルと、自由に使える色々な
材料*が揃っている。
*色紙、厚紙、各色ペン、ハサミ、のり、紙
テープ、大小の紙製の箱やプラスチック
の箱、ヒモやビーズ玉、などなど。
上のR1は三歳から、ここに来ると。
一人で黙々と何かを作り始め、必ず何
かを完成させていた。
出来上がりも大人が「スゴイ、上手」
と感心する作品ばかり。
ところが下のR2も、三歳から来てい
るが。まったく興味を示さず、部屋の
中を動き回ってばかり。
何とか集中させようと、「お~お上手」
と褒めるのだが。それでも、長続きし
ない。
そこで、
「R2ちゃん何か作ったら、帰りにア
イスクリーム買ってあげる」と約束。
すると、頑張って「風車」を完成させ
たのだ。
児童館からの帰り、鰯の頭は約束通り。
二人にアイスクリームを買った。
二週間後、また工作室を訪れた。
いつもは直ぐに、何かを作り始める
上のR1が。
「今日もアイス買ってくれる?
買ってくれるなら作るけど」
と、言ったのだ。
ここで目が覚めた。
子供を育てるには、
「優しさと厳しさ」が大事と、誰もが
分かっている。そう、「アメとムチ」。
ムチにも問題(体罰など)があるが。
実は、アメにも弊害がある。
報奨による、モチベーションアップ
効果を否定しないが。
逆に、モチベーションを下げる効果も
ある。
これを、「アンダーマイニング効果*」
と言う。
*内発的(自主的)な動機づけで行った行動
に対して、報酬や賞賛などの外発的な動
機づけを後から付加することで、行動動
機が変化してしまうのがアンダーマイニ
ング効果。
R1の場合、元々は自主的に工作をし
ていたのに、アイスクリームが与えら
れたことで、「アイスがもらえないな
ら、工作しない」となったのだ。
自主的に、勉強をするようになった
子供に。ご褒美を渡すと「小遣いくれ
ないと勉強しない」と言い出すかも。
純粋に由紀乃さんファン、だった人の
中にも。
「話し掛けられた」
「目線が合った」などの経験があると。
その状況が無いことで、純粋さを失う
人もいるのですから。
ファン心理とは、実に勝手。
自戒の念に駆られる、鰯の頭。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
夢十夜㉝から㊷は。昨年、歌手・市川
由紀乃さんのファン仲間の会報誌に、
投稿した散文をリライトしたもの。
夢の中身は、
鰯の頭の育爺生活を、心理雑学で綴った。
文中に、市川由紀乃さんに関する記述を
「牽強付会*」に挿入した。
*無理やり、こじつけること。
文中に登場する、孫娘の年齢は8歳と
5歳。(現在は10歳と7歳になる)
上の娘をR1、下の娘をR2と記す。
夢の話は、妄想や空想よりもリアリティ。
全話とも、作者の実体験が関わっている。
「こんな夢をみた」で始まり、
「ここで目が覚めた」で終わる。
タイトルの「夢十夜」は、
夏目漱石の短編小説名を、勝手に拝借。
一夜(一話)完結の「散文集」。例外も。
「夢十夜」は、49話を予定。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◇◆◇