鰯の頭のmy Pick

 

『世の中には幸福も不幸もない。

  ただ、考え方でどうにでもなるのだ』

 

イギリスの偉大な劇作家・哲学者。

ウイリアム・シェイクスピアの名言(めいげん)

鰯の頭の好きな言葉。のひとつ。

 

振り返ると、メチャ「楽しい仕事」は

滅多(めった)になかった。

今の、日々(ひび)の生活にしても。

 

しかし、ながら。

「楽しいか、楽しくないかは」。

自分の考え方、気の持ちよう次第と言

うこと。

 

今日から、何回かに分けて。

モチベーションに関する題材を。

 

その前に。少しだけ、鰯の略歴を。

 

若いころ、(ちょう)()(ほど)の神経質体質。

少しでも(いや)なこと、気になることがあ

ると。食欲が減退(げんたい)し眠れなくなった。

周りの人の言動(げんどう)過敏(かびん)に反応し、落ち

込むことが多かった。

 

何かの発表会のときは、何日も前から

胃が痛くなった。

人前で話すのが(だい)の苦手で、社交性(しゃこうせい)

ロの小鰯(少年)だった。

 

 

鰯は、この性格を変えるために。

20(なか)ばに、ある決断をした。

それは。

自らを「人前で話さざるを()ない環境」

()いやる、ことだった。

 

当時の仕事は、研究職。

製品開発のための実験を繰り返し、レ

ポートを書く。必要最小限の会話で済

む。鰯に向いていた職種。

だが。

この環境を投げ捨て。休職(きゅうしょく)した。

 

ついた仕事は同じ会社の、2千人の

組合員を有する、労働組合専従役員。

職場集会や団体交渉の場で、大勢の人

前で話すのは必然(ひつぜん)の仕事。

 

半年後、ストレスが原因の尿路(にょうろ)結石(けっせき)

発症(はっしょう)したが、病気はそれだけ。

30(なか)ばまで続けた。

この間、機関紙発行や全国にある事業

所をオルグ(オルガナイザー)*。*組織の教育宣伝活動

 

復職後。教育部門、営業部門など。

人と係わる仕事をし。

定年を機に、教育コンサルタントに転

身した。

 

 

米国労働科学研究所(少し)資料(古いデータ)(だが)よると。

企業の「業績向上に寄与した要因」を

経営者に問うと。

・技術的な改善が、20%。

・組織の改善が、20%。

・その他(景気、外的)が、20%。

・人間関係の改善が、40%。

 

つまり、経営TOPは。

会社(職場)の人間関係の改善が、モチベーシ

ョンアップに繋がり、企業業績を向上

させたと考えている。と言うこと。

 

どんなに、ハイテクを導入しても。

ギスギスした職場では、期待薄なのだ。

 

(つづく)