高3の時、同級生の女友達から声をかけられた。

「いわし!ちょっと話しあるで九品寺公園来て!」

僕に対する女の人はみんな強き。僕が弱かったから。
公園に行くと待ってたのは同級生の子ともう一人。うつむきかげんでもう一人。
聞くとその子は1コ下の後輩で、何でも僕が文化祭で漫才やってるのを見て
興味を抱き、先輩に頼んで僕を呼び出してもらった、なんていううぶな話。

そして僕は、そんなうぶなシチュエーションを作り出した彼女と何度も会い、
自然な流れで好きになっていった。
僕は告白しようと思い作戦を練っていた。
すると、新聞のはしに「みんなのI LOVE A募集!」なんて記事を見つけた。
内容はみんなのI LOVEなことをナゴヤドームで叫んでみないかというもの。
実は私○○!なんてのもよし!好きだ!なんてのもよし!………これだ!!!!
そう思った僕は早速応募!約500通の中から電話審査で30名にしぼられ、
面接で10名が出演という流れ。

残りました!思い通じて残りました!!
出演が決まった僕は早速彼女に連絡。「大晦日の夜、テレビ愛知見といてね!」

そして12月31日、ナゴヤドーム。司会は加藤晴彦と間宮優希。
僕は精一杯叫んだ!ありきたりなセリフで「好きだーーーーーーー!!!!」と。
熱いシチュエーションでお返しだ!!すぐに彼女に連絡をとって返事を聞いた。

彼女「ごめんなさい、家族の用事があって見てないの……」

おいおい!…500人から勝ち上がって熱い思い伝えようと…お……。

それ以来なんか気まずくなってお互いすれ違い始め、結局付き合うまでいかなかった。

恋の思い出。