ホント久し振りに親父に会った。

いつもそうだが、忘れた頃に突然電話があり一献交わすというパターン。

鮨をご馳走になった。美味。

親父はかなりの鮨好きなのだが、どちらかというと自分が食べるよりも、

違う誰かに鮨を食べさせるのが好きなフシがある。

かつて親父は幼い僕にこう言った。

「寿司を食うな。鮨を食え。魚が旨いと書いて鮨なんだ」

多分誰かの聞きかじりなんだろうけれど、何かいい言葉だ。


親父は来週から湯田温泉へ出稼ぎに出るらしい。

留守の間、親父の年老いた母、つまり祖母の面倒を僕が看ることになった。

親父もトシなんだから無理しないで欲しい。

しかし、いつまでも親父らしく無理して欲しいと思う自分もいたりする。

次はいつ会えるだろうか。