以前このブログにも書いた通り、ばんえい競馬はソフトバンクに救われ、
年明けには帯広記念、ホクレン記念など大きなレースも無事に開催された。
もしかしたら、まだ「救われた」と断言してもいい時期ではないのかもしれないが、
9割9分廃止が決定していて棺桶に片足を突っ込んだような状態からの奇跡。
この一連の顛末を見る限り、ひとまず良かったと言ってもいいのかな。

繰り返しっぽくなるが、僕が懸念しているのは「伝統文化」であるばんえい競馬が
単なるアミューズメントに成り下がってしまうのではないか、ということだ。
帯広市と一民間企業との共同運営で、一体どんなカタチを作っていくのだろうか。
参入、支援を表明するには絶好のタイミングでソフトバンクは登場し、
少なくとも今はまだ明るいムードが持続している。
だけれども、これはある種のブームに過ぎないのではないかという疑問が残る。
ブームというものは必ず去っていく。客寄せアミューズメント的なものなら尚更である。
ハルウララの高知競馬がいい例だ。
一方、「伝統文化」たるものであるならば、そこにブームという概念は存在しない。


多くの関心が寄せられている今こそ果たして何ができるか、だと思う。