気が向いた時に大河ドラマを見る程度の私ですが、今週と来週は二週続けて録画です。
何故なら、長宗我部の家臣達がメインの話だから。

関ヶ原の合戦で勝利して土佐を拝領された山内一豊の入国を、長宗我部家の下級武士『一領具足』が拒みます。
(ちなみに、土佐の国主「長宗我部盛親」は斬首だけは許され領地没収。浪人。)
「せめて主人の盛親様に土佐半国を与えてほしい」と抵抗するが、長宗我部家の重臣達に討ち取られてしまう。
重臣達にすれば、一領具足の反抗が原因で盛親が罰せられるのを恐れた訳です。
お互いが長宗我部盛親への忠義を貫いたのだと思うと切ない話である。

無事に土佐へ入国した山内一豊だが、長宗我部残党を排除するために非情な手段をとります…。
それは来週の大河ドラマを御覧下さい。

「一領具足」というのは、合戦がない時は田畑を耕す半士半農の武士の名称です。
以前高知に行った時に、討ち取られた一領具足を弔うために建てられた地蔵を見ましたが、戦国の厳しさや運を考えさせられる出来事だと思います。

四国を統一したのに豊臣秀吉に負けて土佐一国となった長宗我部元親。元親の死後、息子の盛親は関ヶ原で西軍についたばかりに国を取り上げられ、京都で寺子屋の先生。
その後、大坂の陣に参戦して敗北。斬首。

上手く世渡りして徳川家康から土佐を貰った山内一豊…。運が良いか悪いかで、これほどの差があるのは悲しい事だ。

高知では現在、長宗我部家に関する展示を開催しているので見に行きたい…、が少し遠いから無理かな
大河ドラマで山内一豊の運が良い美談だけを見るのではなく、少しでも多くの人に土佐の基盤を築いた長宗我部家や一領具足の悲劇があった事を知ってもらえたら良いと思います。