船乗り生活に必要な用語、学校で習う物は割愛し、僕が戸惑ったものを紹介していこうと思います。その前にランクで書き損ねた機関部職員を付け足しておきます。 機関長、チェンジャー、変えるのチェンジじゃなくてチーフエンジニアです。一等機関士ファーストエンジニア、二等機関士セコンドエンジニア三等機関士サードエンジニア。通常機関長と船長は同等に見られがちですが、チーフオフサーというチーフエンジニアが同等と私は思ってます。 さて、物の呼称や慣習や船乗り言葉の紹介をしようと思います。丸窓、僕は水産高校出で実習船ではポールドと言っていました。商船学校の練習船ではスカッツルと言ってたそうです。今では、うちの船も多種多様な方々がいらしゃるのでベッドはベッドと言ってますが、1番始めにこの会社で笑われたのがベッドでした。水産高校ではハウスと言っていたのです。「なんやそれ、犬小屋か」って、関西系の我が社の人達に、突っ込こまれました。商船ではボンクが一般的のようです。 当直の事をワッチと言うは、共通のようですが、ゼロヨン、ヨンパー、パーゼロ。船内の勤務体制は6直3交代ゼロヨンが0時から4時と12時から16時。ヨンパーが4時から8時、16時から20時。パーゼロが8時から12時、20時から0時までです。もう1つ言い方があって、パーゼロが殿様ワッチ、ゼロヨンがドロボーワッチ、ヨンパーが居眠りワッチと言ってました。しかし、近年船も働き方改革なのか時間外を減らす為に変則ワッチが組まれてます。うちの会社は親会社がフェリー会社で大手の客船会社のように運動部と船客部を別会社にせずほぼ全員(フィリピン人他外国人を除いて)プロパーとして雇っているため船員言葉も通じなく成ってきてます。オフタイム遊びに船外に出るときには、当直の方には勿論船に残る人に「行って来ます。」ではなく「お願いします。」が船の常識です。帰りは、「ありがとうございました。」ですが、運航部は続いてますが船客部の方は、あやしいものです。あ!、それが悪いとは思いませんが、残していきたい良い慣習と思っています。 船では捨てる事をレッコと言ってました。何故過去形かと言うと、その昔は、海に捨てていたのです。今は各港で高いゴミ処理車で引き取って 貰っているからです。今は、「これ捨てて良いですか?」「 次港の業者それ引き取るかなぁ?まあいいや、ごみ屋さんに聞いてみて?」こんな感じです。 レッコはLet goからきた船乗り用語です。錨を入れる時に号令で「レッコアンカー」と言います。 死語に近い言葉も沢山有ります。近年、世知辛い世の中と言いますか、余裕が無いというのか、昔は他部署にお願いに行ったりすると、仕事の話しだけじゃなく、もう少し話していけって意味で「肩振って けや」と、言われたものですが、今のご時世サボってると取られかねません。「肩振っていけ」の語源は分かりませんが、昔は船内よく聞いた言葉です。 専門用語が日常に入っていた言葉も有りましたが今は専門用語が分からない人が増えて死語に成った言葉はかなりあると思います。本の一部ですが、紹介します。「ドレン抜いて来るわ」小便の事、「スラッジ揚げて来るわ」大便、「スタンチューブが悪い」痔、「ゴウショウギ着て行け」1番良い服、ん、これは、きりが無いのでこの辺で止めます。