こんにちは。
(以下定型文)現在、淡路景観園芸学校/兵庫県立大学大学院緑環境マネジメント研究科は、新型コロナウィルス対策のため、授業開始を遅らせています。校舎は基本的に立ち入りが制限され、学生はキャンパス内の寮で人との接触を自粛してがんばっています。
けれども、季節はどんどん進んでしまうので、学内メールとあわせて、このブログにもキャンパスの情報を記載します。
フィールド植物観察演習を履修している学生は、別送のメールテキストとあわせてご覧ください(スマホ等によって開けない人がいますので、添付ファイルは使いません)。
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今回は、身近な常緑のツツジ類です。
園芸学校では、下図のツツジが観察しやすいと思います。
ツツジ類は、「低木」と言われます。
樹木は、樹高の高さによって、低木、中木、高木などに分けて表現されることがあり、その定義は、分野によって異なっています。
例えば、①成長時の大きさから、②単にそのときの大きさから、③林全体の大きさから。
以下のスライドをみてください。
さあ、常緑ツツジです。
まず、常緑ツツジの観察ポイントは、同じ木でも、葉の形状に2つのタイプがあることです。
これにより、季節によって雰囲気が変わるし、花が無い季節での識別ポイントが変わります。
そして、ツツジは悶絶するほど品種が多いので、品種は気にせず、以下の4種類をまず観察しましょう。
①サツキ 皋月杜鹃
②キリシマツツジ(園芸品種群のクルメツツジを含む) 钝叶杜鹃
③ヒラドツツジ(園芸品種の‘オオムラサキ’を含む) 锦绣杜鹃
④モチツツジ 糯杜鹃
↓サツキはメイに咲く。なので、今はまだ花がありませんが、下の下の下のキリシマツツジと同じく、花も葉も体全体も、小さい雰囲気。
下の写真は冬姿。葉(夏葉)の先が少しとがっていますね。
↓つぎにヒラドツツジ‘オオムラサキ’
写真では大きさが分からないが、花が大輪。樹高も高い。葉を触っても、あまり粘らない。
ヒラドツツジの圧倒的代表品種です。
この花を採って、下から蜜を吸いまくった人も多いと思う。
↓そして、キリシマツツジ‘ホンキリシマ'
花は細かく、葉が隠れるほどたくさん咲く。
う~ん。良いねえ、これは賑やかで、ほんとに素晴らしい。これだけコンパクトなのに、なんと燃えるように多くの花が咲くのだろう。
キリシマツツジの圧倒的代表品種です。
葉(夏葉)の先が丸いでしょう?上の上のサツキと比べてみてください。
↓これが、モチツツジ‘ハナグルマ'
花弁が細いです。
萼や若い枝をよく見ると、先端がまるく見える毛(まるでモウセンゴケの毛のように、赤い点のように見える)が腺毛。
この腺毛が葉といわず茎といわず萼といわず、全身にあってベトベトしています。