カールおじさんの秋桜畑
若返ったおいちゃんはハッとして自分の顔とか、躯のあちこちに触れ。
「ボっボン…ワテぇどうなった…」
「うんと若くなった」
「そかっそか…」
おいちゃんは僕らと初めて会った時よりも若い頬っぺたを赤らめてた。
「ボン」
「ほんまに…ありがと」
「…どしたの?急に」
「三百年越しの礼儀や」
「…………。」
「ボン、ここへ」
おいちゃんはコスモスに埋もれるように建った家へ、僕を招き入れた。
「ここへ座りぃ」
おいちゃんは物凄く優しい目をしてた。
丸太に程よく窪みをいれた椅子に背もたれとクッションが心地良かった。
「どや?座り心地いいか?」
「はい」
「それとな…お前の母ちゃん。気になるやろ」
あっそうだ。すっかりおいちゃんの雰囲気に飲み込まれていた。
「うっうん…」
「そのダイヤルを8940にチューニングしてみぃ」
「コレっ?」
「せや…回してみぃ」
おいちゃんに言われた通りダイヤルに手を触れると、簡単そうな機械の塊が途端にONになった。
「お、おぉ」
「それで呼んでみるとええ」
「エ?」
「母ちゃん呼ぶんや」
おいちゃんはマイクのような扱いで机の上の棒を僕に突き付けた。
「ほらっ」
「コレ?」
「ちゃちな物やけど、下界のどれよりも高性能やで」
「ホントに?」
「うたぐり深いのぉ」
マイクを自分に持ってきたおいちゃんは。
「BGM流したってぇ、そやな…小鳥のさえずりとかええな。ホイっポン!」
冗談みたいな掛け声の後、辺り一面小鳥たちのさえずりに埋もれちゃったんだ。
「どや、信じたか」
「うん、凄い」
「ほな、ボンの番や」
「うん、わかった」
僕はおいちゃんから受け取ったマイクを口元に近づけた。
「舞子さん…」
「声ちっちゃ、もっと腹から声出せぇ」
「舞子さんっ!!」
言っておきながら、おいちゃんは後ずさりしながら耳をふさいだ。
「舞子さぁん!どこ行ったのぉぉ!」
☆その時舞子は…。
「はっ」
「舞子ぉ…やっと目が覚めた」
「成道…はん」
「やっと…やっと…」
「……紀信は?」
「まだ…眠ったままだよ…」
続く
「ボっボン…ワテぇどうなった…」
「うんと若くなった」
「そかっそか…」
おいちゃんは僕らと初めて会った時よりも若い頬っぺたを赤らめてた。
「ボン」
「ほんまに…ありがと」
「…どしたの?急に」
「三百年越しの礼儀や」
「…………。」
「ボン、ここへ」
おいちゃんはコスモスに埋もれるように建った家へ、僕を招き入れた。
「ここへ座りぃ」
おいちゃんは物凄く優しい目をしてた。
丸太に程よく窪みをいれた椅子に背もたれとクッションが心地良かった。
「どや?座り心地いいか?」
「はい」
「それとな…お前の母ちゃん。気になるやろ」
あっそうだ。すっかりおいちゃんの雰囲気に飲み込まれていた。
「うっうん…」
「そのダイヤルを8940にチューニングしてみぃ」
「コレっ?」
「せや…回してみぃ」
おいちゃんに言われた通りダイヤルに手を触れると、簡単そうな機械の塊が途端にONになった。
「お、おぉ」
「それで呼んでみるとええ」
「エ?」
「母ちゃん呼ぶんや」
おいちゃんはマイクのような扱いで机の上の棒を僕に突き付けた。
「ほらっ」
「コレ?」
「ちゃちな物やけど、下界のどれよりも高性能やで」
「ホントに?」
「うたぐり深いのぉ」
マイクを自分に持ってきたおいちゃんは。
「BGM流したってぇ、そやな…小鳥のさえずりとかええな。ホイっポン!」
冗談みたいな掛け声の後、辺り一面小鳥たちのさえずりに埋もれちゃったんだ。
「どや、信じたか」
「うん、凄い」
「ほな、ボンの番や」
「うん、わかった」
僕はおいちゃんから受け取ったマイクを口元に近づけた。
「舞子さん…」
「声ちっちゃ、もっと腹から声出せぇ」
「舞子さんっ!!」
言っておきながら、おいちゃんは後ずさりしながら耳をふさいだ。
「舞子さぁん!どこ行ったのぉぉ!」
☆その時舞子は…。
「はっ」
「舞子ぉ…やっと目が覚めた」
「成道…はん」
「やっと…やっと…」
「……紀信は?」
「まだ…眠ったままだよ…」
続く