カールおじさんの秋桜畑
あれから舞子さんと僕は、自分達に起こった不思議に納得がいかないまま だった。
舞子さんの紙切れも、僕の前においちゃんの姿が見えたのも、いったい何がどうなってるのか…。 僕はぼんやり柿の木を見ながら、おいちゃんのコスモス畑を目指した。
「…………」
あ、おいちゃん。 おいちゃんは肩を落としていた。舞子さんの紙切れが、そんなにショックだったのかな。
「おいちゃん…」
「おぉ…ボンか」
「元気ないね」
「んなことない」
かなり無理してる。
「西岸薫って」
「あぁ…そんな名前やったな」
「本当の名前なの?」
「とうの昔に棄てた名前や」
「棄てたの?」
「……あぁ、棄てた」
「…なんで」
「すまん…それには応えられん」
そういうと、おいちゃんはゆっくり立ち上がって、歩き出した。
「ところで…」
「ん?」
「カワセミ、どうした」
おいちゃん覚えてた。
「うん、中々写真撮れないや」
「そやろ、ありゃ難しい鳥やからな」
「時間かかるけど、やってみる」
「ほぉ、諦めないか」
「うん」
おいちゃんは初めて僕に優しい目をしてくれた。
「ときに…あの舞妓気取り娘」
「舞子さん?」
「お、おぉ」
「ほんまにボンの母ちゃんなんか?」
「うん、そうだよ…でも血は繋がってないよ」
「そら見て判る」
「そうだよね」
おいちゃんは少しぼんやりしてる。
「ボンらは自分たちがどうなっとるのかわかっとるんか」
「…何か知ってるの?」
僕はおいちゃんの言葉を待ってる。
「う、うぅぅん」
「……知ってるなら教えてよ!」
「ワテもさっき知らされた」
何だ何だ…。いったい僕たち三人どうなってるのかな。
「知らされたって…誰から?」
「すまん今は話せんな」
「どうして?!何で」
「…」
おいちゃんが又考えこんだ。
「ほんなら条件がある」
そういうと、おいちゃんはニヤリと笑った。
「なにぃ」
「この問題を解けば教えたるわ」
「ええ…又?」
「じゃ教えんぞ」
「あ、わかりました」
「ほな準備はえぇか?」
「はい、どうぞ」
「ほな行くで、地球で一番速いのんは?」
「光り!」
「いんや、まだ速いもんがある。それは何ぞや」
「エ!光りよりも速いものなんてあるの」
「ある…」
おいちゃん何考えてるの………。
続く
舞子さんの紙切れも、僕の前においちゃんの姿が見えたのも、いったい何がどうなってるのか…。 僕はぼんやり柿の木を見ながら、おいちゃんのコスモス畑を目指した。
「…………」
あ、おいちゃん。 おいちゃんは肩を落としていた。舞子さんの紙切れが、そんなにショックだったのかな。
「おいちゃん…」
「おぉ…ボンか」
「元気ないね」
「んなことない」
かなり無理してる。
「西岸薫って」
「あぁ…そんな名前やったな」
「本当の名前なの?」
「とうの昔に棄てた名前や」
「棄てたの?」
「……あぁ、棄てた」
「…なんで」
「すまん…それには応えられん」
そういうと、おいちゃんはゆっくり立ち上がって、歩き出した。
「ところで…」
「ん?」
「カワセミ、どうした」
おいちゃん覚えてた。
「うん、中々写真撮れないや」
「そやろ、ありゃ難しい鳥やからな」
「時間かかるけど、やってみる」
「ほぉ、諦めないか」
「うん」
おいちゃんは初めて僕に優しい目をしてくれた。
「ときに…あの舞妓気取り娘」
「舞子さん?」
「お、おぉ」
「ほんまにボンの母ちゃんなんか?」
「うん、そうだよ…でも血は繋がってないよ」
「そら見て判る」
「そうだよね」
おいちゃんは少しぼんやりしてる。
「ボンらは自分たちがどうなっとるのかわかっとるんか」
「…何か知ってるの?」
僕はおいちゃんの言葉を待ってる。
「う、うぅぅん」
「……知ってるなら教えてよ!」
「ワテもさっき知らされた」
何だ何だ…。いったい僕たち三人どうなってるのかな。
「知らされたって…誰から?」
「すまん今は話せんな」
「どうして?!何で」
「…」
おいちゃんが又考えこんだ。
「ほんなら条件がある」
そういうと、おいちゃんはニヤリと笑った。
「なにぃ」
「この問題を解けば教えたるわ」
「ええ…又?」
「じゃ教えんぞ」
「あ、わかりました」
「ほな準備はえぇか?」
「はい、どうぞ」
「ほな行くで、地球で一番速いのんは?」
「光り!」
「いんや、まだ速いもんがある。それは何ぞや」
「エ!光りよりも速いものなんてあるの」
「ある…」
おいちゃん何考えてるの………。
続く