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※前書き
毎月14日は「ツイノベの日」。またまた企画に参加してみました。
今日7月14日は「フランス革命」の日ということで、
お題は、
「革命」
です。
今回は一挙に4作お送り致します。
(※7月14日23時頃に掲載させていただきましたものより、一部追加・改変があります。一度ご覧になった方も、是非再度お楽しみください)
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兵士の帰還
「革命戦争から帰ったぞ」
「まあ、体中血だらけ。無茶な戦いをしたのね」
「早く飯」
「右手ももげた状態でどうやって食べるよ」
「だが左手は無事だ。お前との誓いの指輪があるからな」
「もう、あなたったら!」
と、妻のどつきにより男は絶命した。
幸せな死に顔だった。
(完)
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実力者
この時期にあらぬ武将が革命を起こしたものだ。
梅雨の湿気はいずこかへ消え、都市も山々も一気に乾燥し、肌寒い気候に包まれる。
山開きしたばかりの富士の頂上も、今や白き雪化粧。
やつに、これほどまでの力があろうとは。
「冬将軍め…」
忌々しそうに、夏将軍は呟いた。
(完)
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革命家
革命家(かくめいけ)
――革命によって世帯主の変動が起こる一家。
我が国の模範的な革命家、碇家では、浮気の発覚による第二次(夫)照義世帯崩壊後、第三次(妻)幸代世帯が樹立。
月々の小遣い搾取によって夫の経済力を抑制しつつ今日に至るまで実権を握り続けている。
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「革命」と「変」
「革命って、成功したから「革命」って呼ぶんであって、失敗したやつは「変」って呼ばれちゃうんだって」
「ふぅん。物知りね」
「だからね、僕はこの革命を成功させたいんだ…ユリ。友達としてじゃなく、これからは恋人として付き合おうよ!」
「コウジ…あなた、変よ」
(完)
【ツイッターからの転載/http://twitter.com/chocolatesity 】