シンパチです。

戦前戦後に出来た会社は、会社組織を欧米のものを取り入れていきました。

当初はそっくりそのままを取り入れている会社が多かったですが、年を重ねるとともに、日本独自の組織形態になっていきます。

特に、年功序列、終身雇用に関しては、日本がとって大きな流れだと思います。

そして、その流れが日本には、とても、合っていたと思います。

というのも、当時は大量生産大量消費の時代へと変わっていったからです。

みんなと同じものを購入消費するという時代でした。

なので、会社でも、みんなが同じ方向を向いて、会社一丸となって製品を生産するという形でした。

経済も右肩上がりに好調な時代です。

そうなると、大量に新卒を採用し、年ごとに昇給、昇格が起こり、向いている向いていないにかかわらず、年を重ねるとそれなりの役職になっていくという時代でした。

大量生産の時代には、それもある意味、合っていたと思います。

以前の対応、やり方を継続していけばよかったわけですから、何か新しいことに挑戦する、変革に対しての大きな決断が必要というものも、そう多くはなかったでしょう。

しかし、近年のように、大量生産ではなく、個々人毎のニーズに答えないといけない時代になるとそうもいっていられません。

とくに、エンジニアとしては優秀だけれども、人の管理は得意でない。

反対に、人の管理、スケジュール監視は得意だけれども、技術者としては、いまいち。

等々、人はそれぞれ得意不得意があります。

管理が得意でないけど、優秀だというエンジニアに管理職をやらせるとうまく組織が動かず、彼自身の技術力もいかせません。

また、管理は得意だけれども、技術力はいまいちだという人に、技術を任せたりすると、結局、他のエンジニアの手助けが必要になったりするということはよくあることだと思います。

なので、現代のような個々人のニーズにあったものを提供しないといけないような時代には、なるべく、本人が得意なこと、好きなことを担当させるというのが、競争にも打ち勝てる組織になる可能性が高いと思います。