シンパチです。

現在のコンピュータでは、記憶するというのが、キロから、メガ、ギガ、テラと止めどなく容量が増えてきています。

これは、もう人間には、とても敵わない領域に入ってしまったと思います。

しかし、記憶容量と言う点では、そうですが、人間の記憶というものは、素晴らしい機能があると思います。

まず、機械側の記憶媒体を考えてみましょう。

例えば、テキストデータであれば、文字列のコード番号を記憶しています。

画像であれば、画像を色コードに変換して記憶、音楽でも波形データをコード化して記憶しています。

つまり、すべては数値化したものを記憶しています。

しかし、人間の脳は、数値化ではなく、かなりアバウトに記憶していると私は思います。

例えば、人を認識する場合、名前だけでなく、顔だったり、体型だったり、性格だったり、話し方だったり、果ては、その人が好きか嫌いかも、記憶しています。

名前は憶えていないけど、顔はほのかに覚えている。

あの時会ったなとか、どこそこで会ったななど、時間や場所と関連付けて覚えていたりします。

”あー、あの時に会った人”、”誰それといた時にあった”とか、その人の情報でないことも関連して覚えていたりします。

これって、コンピュータには、難しい処理ですよね。

また、人間が素晴らしいと思うことに、”忘れる”ということが、あると思います。

そして、それと並行して、”思い出す”ということもあります。

これらは、反対にコンピュータには、出来ない処理です。

コンピュータの場合は、”忘れる”はなく、”消去する”になるので、バックアップ取っていなければ、完全に消滅してしまいます。

また、高齢で痴呆になっても、昔のことは憶えているということが、あります。

これは、昔のことを”思い出す”ということを繰り返しているから、記憶の重要な場所に置かれているんだと思います。

このような人間の記憶の仕方をシミュレーション出来れば、データの関連付けも容易になるのかもしれないですね。