シンパチです。
年末に終わるはずだったドラマ「下町ロケット」最終回、びっくりしましたね。
こういう最終回を用意していたとは。。。
で、ここで出てくる不具合に対応する佃製作所の面々の意識の高さを感じました。
私も、エンターテイメント業界で、技術者をしていましたので、この不具合対応に関しては、骨を折りました。
不具合というのは、100回に1回だろうが、1000回に1回だろうが、出たとしたら、再度出るということです。不正ユこ
例えば、原因が分かっていて天候不順の時等の条件が分かるのであれば、その時は機械を休止しておくなどの対応が可能です。
しかし、原因不明の問題は、数が少ないとしても、ほったらかしにしておくと問題が起こることが多いということを身に染みて感じています。
例えば、我々が出会った不具合にこんなことがありました。
あるWeb上のサービスで、キャンペーンを2週間行っていました。
最初の10日間は、全く問題ありませんでした。
しかし、最終日近い12日目に、2名のデータがおかしくなったのです。
全体では、2000名くらいが参加したキャンペーンでした。
最初は、この2名が不正を行っていたのかと思いました。
この2名は、アクセスの多い好意的なユーザだと思っていました。
しかし、あまりにもアクセスが多いので、怪しいことをやっているのではと怪しんでいました。
そんな中、3人目のデータ異常が発生しました。
やはり、アクセスの多い好意的なユーザです。
理由が分からないので、このユーザを不正ユーザとして、アクセス拒否をするわけにも、いけません。
そんな中、エンジニアのひとりが、データがオーバーフローして、壊れていることを発見したのです。
つまり、好意的にアクセスしてくれていたので、そのアクセス数が想定外の計算結果になっていてデータを壊していたのです。
キャンペーンが終了する前にこのことが分かってよかったです。
さもなければ、一番熱心にキャンペーンに参加してくれていた有料顧客を不正アクセス者として、排除していたかもしれません。
そうなるとこのキャンペーンどころか、サービス自体、会社としての信用までも失うところでした。
本来上位者として報酬を受けるべき人を犯罪者扱いしていたとなると、信用を回復するのに、どれだけかかったかわかりません。
このように小さい不具合にも、目を向けていないと、とんだ被害にあってしまうことがあるわけです。
小さいことにも、目を向ける意識が、エンジニアに必要だという一例でした。