シンパチです。
技術の進歩というのは、恐ろしいもので、新たな仕事を生み出しますが、反対になくなっていく仕事も出てきます。
例えば、私が元いたアミューズメント業界
私が、若かったころは、所謂ドット絵という色のついた点を組み合わせて絵を完成させるという仕事内容でした。
そして、色数も限られているので、例えば、4色の点をどうやって組み合わせて1つの絵に見せるか?
それも、セル、キャラと呼ばれる 8x8なり、16x16のサイズで描かなければなりません。
そのため、それだけの制約の中で、いかに良いデザインというものが、要求されたわけです。
しかし、技術も進み、サイズも色数も自由に使えるようになりました。
そのころに入ってきた新人たちは、色数もサイズも、それほど気にせずに描くことができます。
つまり、先輩たちの少ない数小さいサイズでいかに表現するかという技は使えなくなったわけです。
もっと進み、デザインが3Dになりました。
そうなるともう、3Dモデルを作る人、そのモデルをアニメーションさせる人、3Dで背景を描く人、煙、炎、爆発、舞う落ち葉などの効果的なエフェクトを作成する人などが主流になってきました。
そうなるとドットで絵を描く作業のいうのが、皆無になってくるわけです。
これは、ゲームのデザインという分野だけの話ですが、車がどんどん電気などに変わってきた段階で、ガソリンエンジンのスペシャリストたちが、生き残れるのかなど、実は多岐に渡っての問題でもあるんです。
もちろん、そのスキルを使って、他の何かに対応するということもあるでしょう。
しかし、ひとつの技術のやり方に拘っていると、いらない存在になる可能性があるということは、考えておきましょう。
p.s. 常に新しいことに目を向けておくというアンテナを身につけておくということは、必要ですね。