シンパチです。
通常、マシンというものは、進化していく段階で、機能が増えていくのが通常ですね。
これは、ユーザインターフェイスとしては、当たり前のようにも、思えます。
追加した機能も使えるようにするわけですから、ボタンや操作方法も増えていきます。
ここで、今、家にあるテレビのリモコンを見てみましょう。
あまりにも多くのボタンがあるとは、思いませんか?
機能を追加していったため、これだけ多くのボタンが必要になったんだと思われます。
しかし、このボタンを全部使いこなしているいる人が、どれだけいるでしょうか?
私など、ボタンの半分も使っていませんし、意味が分からないボタンもたくさんあります。
これが便利になっているのであれば、まだよいですが、反対に使いづらいものになってしまっては、意味がありません。
では、分厚い説明書を用意すればよいか?
今時、説明書を1ページ目から、最後まで、読む人なんて、ほとんどいないでしょう。
そういった点で、アップルは、今までの常識を破ってくれましたね。
まず、音楽プレイヤーとしての、iPodですが、操作は真ん中のボタンとそれを丸く囲むホイールだけです。
操作はこれだけです。
昔のシンプルなカセットレコーダーだって、進む、止る、早送り、逆戻し、取り出しくらいは、ありました。
もちろん、ホイールでの複雑な操作はありますが、よく考えられていて、直ぐになれます。
また、iPhoneにしても、電話にも関わらず、サブボタンはありますが、すべての操作は基本液晶上で行います。
どちらも、今までの常識に、まったく捕らわれることなく考えられたものです。
製品に限らず、サービスに関しても、バージョンアップは、機能、サービスの追加を考えるのではなく、いかにシンプルに捨てていくかも考えないといけないと思います。
シンプルにすることで、売り上げが上がったということは、よく聞きます。
p.s. もともとが目指していたところから見直すということも、大事だと思いますね。