映画『アリラン ラプソディー

   ~海を越えたハルモニたち~』

 

川崎市の桜本地区に暮らすハルモニたち(おばあさんたち)の歩みと共に、現在の元気な支え合う生活の姿を描いたドキュメンタリー映画の先行試写会が行われた。今回は制作に協力・支援した人だけを招待しての上映会だった。私も若干の協力金を送ったので、チケットをいただいた。

金聖雄監督は在日二世であるが、若い時には父母、祖父母から過去を聴きとることはなかったという。それだけに在日一世であるハルモニたちの話には共感深く、まさに我がこととして撮影したと語っていた。まだ若い世代の金監督が1年遅れたが納得できる作品に仕上げることができたと涙を流して語られた。

週に一度開かれるハルモニたちの学び・食べ・交流する集いが元気回復の場になっている。それを支え続けてきた地域の人たちがいる。安保法制の情勢の中では「戦争ははんたい」という「800メートルデモ」がおこなわれた。長鼓や鐘などの入ったユニークな、感動的なデモだった。それに反発に、威圧するようにヘイトデモが桜本で行われる。それを阻止する人たちが数倍、十倍のデモとなってストップさせる。

印象深かったのは、沖縄旅行で、戦争体験を語り合い、歌と踊りで交流する場面だった。先行上映は8月21日(月)14:00~、18:00~の川崎市アートセンターアルテリオ映像館だけで、新春1月の一般公開を待つことになるけれど、ぜひ多くの人に見てほしい