ウクライナの「労働運動」はこの侵略戦争にどのようにかかわっているのだろうか…?

 

 日本がアジア侵略戦争を進めた時、それに反対した人たちがいた。今のロシアでも反対している人たちはいる。ウクライナのゼレンスキー政権は新自由主義政策を進めていたし、市民運動や労働運動などに対しても抑圧的だった。そして、戦争中でもそのような政策は推進しようとしている。しかし、そのこと(国内の政治姿勢)を報道するニュースは流れない。

 『週刊金曜日』1月20日(1408号)は、小さなコラムだが、そのことを取り上げていて、はっとさせられた。

 「ウクライナ左派や労働運動は今? 」として、久下格氏(労働運動家)によるウクライナ独立鉱山労働者組合(NGPU)副議長ナタリーヤ・レヴィッカ氏へのインタビュー記事だ。その中で、「多くの鉱山労働者は自主的に領土防衛隊やウクライナ軍に参加した。組合員のほとんどはボランティアで民間人、軍隊、医療関係者を助けている。」 そして、同時に、ウクライナ議会が「労働者の権利と労働の条件を大きく損なう法律を審議中であることに対しては、こう述べている。

「新しい法律は、国際基準や欧州基準を満たし、労働者を保護し、新たな雇用を創出するものでなければなりません。私たちは現在、労働者の権利を侵害する法案に反対して戦っています。」

 小さなコラムだけど、とても大切な視点だ。3.4