7月22日(水)雨&晴れ 愉快痛快奇想天外‼

        タンザニアから=『どうぶつたちの じどうしゃレース』

 とにかくおもしろい。さあ、子どもたち、おいで、おいで。昔々のお話。

 パウカー(はじめるよー)。

 パカワー(はーい)。

 ハポ ザマニザカレ(むかしむかし あるところに)

どうぶつのむらがあったって。

そこで、じどうしゃレースをしようということになったって。

さあ、みんなは、じまんのくるまで やってきた。

ところが、ウサギのくるまときたら、おんぼろぼろの ぼろぐるま。

みんな大笑い。

次の日曜日までに、ウサギは車の修理をするが、うまくいかない。とうとう、果物や野菜で直すことにした。「勝てば いいのさ!」

さあ、どうなったと思う。ぜんぶ、言ってしまうと、もう読まなくていい‥と思うでしょう。

だから、書かない。トンデモ ハップンな できごとで、もちろん、ウサギの 勝ち!

書いた人は日本人でタンザニアに暮らしている島岡由美子さん。元は幼稚園の先生なんだけど、夫とともに、アフリカの人びとの自立支援を目指し、漁業や運送、貿易、芸術・スポーツあらゆる事業を興して活躍している。そして、大好きな民話の採集をして、こんな本を出した。絵はタンザニア、ティンガティンガ・アートのリーダー:アバシ・ムブカさん。6色のペンキを使って、あらゆる色を生みだして、カラフルな絵を描いていく。私には、大好きな銭湯の壁画のように見える。

後ろにその描き方と、ぬりえがついているので、コピーしてみんなでやってみよう。島岡由美子さんの『アフリカから、あなたに伝えたいこと 革命児と共に生きる』(かもがわ出版)が出ている。夫の島岡強さんの「革命児」としての生き方には、この絵本よりも圧倒されることでしょう。

「きょうの はなしは、これで おしまい。

 きにいったなら、もってきな。

 いらなきゃ、うみにすてとくれ。」

『ティンガティンガ・アートであそぼう! どうぶつたちの じどうしゃレース』(かもがわ出版2020.7)2,000円