“今日”の言葉スケッチ
5月20日(月)晴れ 『ぼくたちの 春と夏と秋と冬』
晴れ。富士山はかすんで見えない。昨日もよく晴れていたが、雲がかかって全体は見えない。なかなか見えないものだな。
『点』という絵本が評判を得て、ピーター・レイノルズのファンになった人は多いと思う。美術の時間にすねて何も描かない子に、「何か描いてみて」と教師は呼びかける。子どもは紙にばバっと点だけを描く。「それを額に入れて貼ると、たくさんの評価をもらう。子どもはますます調子に乗ってどんどん様々な点を描く。それらを展示すると、さらに評判を得て、自信となる…。
さて、友人から送ってもらったピーター・レイノルズが絵を担当した絵本・『ぼくたちの 春と夏と秋と冬』(文・ボブ・ラッチカ、訳・ほむらひろし、主婦の友社2011年)。少年時代のある一瞬一瞬を切り取って短い言葉を記録していく手法。
春:しんぴんの 凧が ぐんぐん はるかぜと つなひきする、うう まけそうだ
夏:星ぞらの 黒板 みあげて 勉強だ かがやく 点と 点を むすんで
秋:学校から 家まで 石ころ けってゆく ぼくと こいつと ふたりだけの 宇宙
冬:まっしろな 松の木の なか しーんとして 冬眠の クマになった きもちだ
こんなふうに訳されている。子どもの日は再びは来ない毎日だ。その一瞬一瞬を書き留めておきたい。そんな短い詩になっている。
帯にも、巻末等にも解説はないが、作者ボブ・ラッチカのカバー紹介文を読むと、これは俳句だとある。原題「GUYKU」は「男子のための俳句」だそうだ。
「自分が少年時代に自然の中で体験したことを俳句の形で書いた。ちなみに、原書は英語の俳句形式で5音節・7音節・5音節で書かれている。」
とある。英文も添えられているといいなと思った。レイノルズの絵が、作品世界をユタK内、楽しくしてくれる。
