5月2日(木)曇りのち雨 西郷伝説と実像&銭湯!

 町田明広『西郷隆盛 その伝説と実像』がとてもおもしろかった。NHKカルチャーテレビ・ラジオのテキストは読みやすくてしばしば買ってしまう。今回もぐいぐいと引かれて読んでしまった。 

「(西郷は)人気者でありながら、よく分かっていない大人物なのだ」

 生い立ちや歴代藩主との関りがドラマの描くところだが、私は倒幕から明治新政府での彼の果たした役割・仕事・評価に関心がある。「廃藩置県」という大仕事、そして、

「地租改正・徴兵令・学制・国立銀行設立・警察制度創設・太陽暦採用・司法制度整備……など枚挙にいとまがない。そのどれもが、現代に通じる国の基本をなすものであった。」

「西郷は清廉潔白を旨とし、道義や仁義を尊重し貪官汚吏を激しく憎んだ」(この辺りは、今の政治家にも読んでいただきたいものだ)

 大隈重信の言葉を紹介している。

「自分の経験にもとづいて、維新以来の歴代内閣を眺めるとき、全閣僚が力をあわせ、もって善美の治績をあげたことにおいて、この(西郷の)時代のごときは、実に前後に類を見なかった」

 さて、司馬遼太郎史観にずっぽりと浸ってきた(笑)私にとって(東大阪市の記念館にも2回行っている)、ショックだったのは、坂本龍馬の役割である。確かに、西郷だって最後まで「身分社会」の枠に縛られて、考え方においても生き方においても抜け出すことはできなかったし、それが最期の悲劇とつながるわけだが、竜馬もまたその枠組みの中に生きたのだった。

 著者は歴史学者だが、その冷静な分析・評価と巧みな文章力はすばらしい。ほかの著書も読んでみたいものだと思わされた。

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 新居から3分のところに銭湯「文化湯」がある。早速実地踏査に及んだ。490円。これは銭湯の街:足立区と同じだ。そして、番台におじさんが座っていて、現金で受払い、声を交わして男湯ののれんをくぐるのも。おじさんはしっかり「おじさん」だった。帰りには「もっとゆっくり入りなさいよ」と言われた。ジャグジーバスで清潔、気持ちがよかった。なんといっても4時からの一番湯に入れるのだ!!! 西荻窪で…!